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2016年4月30日 (土)

状況の「ステレオタイプ」

状況の「ステレオタイプ」

今井絵里子、鈴木貴子、乙武洋匡(おとたけ ひろただ)の3人は、それぞれ立候補表明したり、現役の国会議員であったり、まだ自民党から出馬の噂の段階だったりと、現在の立ち位置はそれぞれ異なっている。しかし、共通して社会的弱者に寄り添うイメージで、これまで通ってきた。

それが社会的弱者を情け容赦なく切り捨て、金持ちばかり優遇する自民党から立候補する。あるいは鈴木の場合は現役で鞍替えしようとする。これは何をわたしたちに示しているのだろうか。

今井絵里子は憐れであり、鈴木貴子は愚かである。乙武洋匡はエロすぎる、といったイメージに変わった。今回は、政治的に振る舞っていて、差し当たってはもっとも影響力のある鈴木貴子を中心にとり上げる。

政治の劣化は、政党の中枢にあって公認を与える側も、選ばれる側も、極限に達してきた。両者とも飯の食い方としての政治に落ちている。国民の幸せなどは、どうでもいいのである。選ばれる側は、とにかく権力の懐に飛びこんで、おのれの優雅な生活を実現し、維持すること。それが深層の動機なのだ。

間違っても自民党が姿勢を変えたと思わないことだ。自民党はこの者たちを党に抱え込み、防波堤にし、票を増やし、これまでの新自由主義の社会的弱者切り捨てを、より徹底するだけのことである。

わたしたちは3人の正体を、とりわけ鈴木貴子の正体をなぜ見誤ったのだろうか。わたしたちの脳には様々なイドラが巣くっている。わたしたちは無意識裏にそのイドラによってかれらを見ていたのではないか。

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まず3人が、ツイッターでどのような怒りを買っているかを見てみよう。

「如月

今井絵理子氏の決意 やっぱり国会議員となる適格性を疑う。交際男性を支えたい、議員報酬はこれに消えていく、このような人を担ぎ出す自民党の正体見たり。北海道5区の補欠選挙で自民党公認候補に投票したいですか。真実の報道-Yahoo!ブログ

メディシス

だいたい新自由主義と社会福祉は水と油の関係なのに、障がい者支援を掲げる今井絵理子氏が事もあろうに新自由主義政策の筆頭である自民党から出馬すると言うのが矛盾、欺瞞の極みなんですよ。所詮自民党のイメージ戦略の一環でしかないし、あの人は党議拘束の前には全く無力だから投票すれば終わり。

盛田隆二Morita Ryuji

「共産党は暴力革命の方針を継続しているので、今も破防法調査対象である」と閣議決定したと。
「電波停止もあり得る」と放送局を威嚇したと思ったら、今度は破防法を持ち出して野党共闘潰し。
ナチスに学んだ手口か? 民主主義国家とは思えない。 http://bit.ly/21IypAm

杉浦登志彦

この発言は大問題。戦前の公安と同じ姿勢じゃないか! 反共宣伝もここまで来ると共産党の元気さに焦っているとしか言いようがない。共産「暴力革命」変わらず=政府答弁書。鈴木貴子衆院議員を許さん!! Yahoo!ブログ

ジョンレモン

3月24日発売の『週刊新潮』が報じるようです。
自民党から出馬予定の乙武洋匡に“不倫”報道、複数愛人説も! マツコ・デラックスが見抜いていたその本質とは?
@litera_webより

有田芳生

乙武洋匡さんの参議院選挙出馬はスキャンダルが出てからも既定路線だという。女性著名人から断られた自民党にとって、目玉候補がいないからだ。乙武さんが提示した条件は舛添後の都知事選立候補だそうだ。

改憲阻止モードのイシカワ(生きている)

乙武さん家では、日本国憲法を自民党改憲草案に改正して「家族の助け合い」なる一億報国滅私奉公社会を実現する準備はバンタンだ。恐ろしい。そんなんじゃあ家族に虐げられてる障害者、家族と仲が悪い障害者に迷惑だ。

はっきり言うならば障害者の敵なんじゃないか。

想田和弘

そもそもの話、乙武さんが自分の妻や家族に謝罪をするのはわかるけど、世間に謝罪をする意味がよくわからないのは僕だけだろうか。僕も世間に含まれているのだろうけど、なんで謝られるのかわからない。彼の妻に謝られるのは、なおさらわからない。この辺が全部ごっちゃになっちゃうのが自民党的。

アマちゃんだ

【流出】自民党からの出馬が確実視される乙武氏、「元気の会から出馬」の誓約書が発見される! 元気の会は「みんなの党」後継、全員が安保法案賛成票。

ほぼ日本会議と思われる」

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3月14日、鈴木貴子が「日本共産党と『破壊活動防止法』に関する質問主意書」を提出した。これに対して政府は、待ってましたとばかり、3月22日の閣議で、日本共産党について「現在においても、破壊活動防止法に基づく調査対象団体である」「『暴力革命の方針』に変更はないものと認識している」などとする答弁書を閣議で決定した。

これは鈴木親子と自民党との出来レースだとわたしは思う。こんな呆れたことはしない方が、鈴木貴子の将来のためにもよかったと思う。共産党を甘く見過ぎている。鈴木宗男は、ある程度、共産党を知っているかもしれない。しかし、娘の貴子議員はほとんど知らないのではないか。

鈴木側がこんな愚かなことをやった動機は、2点あるように思われる。

1 旧民主党(現民進党)離党(除名処分)の口実に使った共産党批判を、本物らしく見せたかったこと

2 野党共闘を押し進める共産党のイメージ破壊

しかし、出来レースの結果、出てきた政府の答弁書は、まったくのオールドファッションであった。「現在においても、破壊活動防止法に基づく調査対象団体である」「『暴力革命の方針』に変更はないものと認識している」といったところで、その影響は微々たるものだろう。

理由は次の3点である。

1 共産党の「暴力革命」の現実性がまったくないこと

2 「暴力革命」といったキーワードが、日本ではすでに埋葬されており、国民の気を引かないこと

3 共産党の「敵の出方論」は、現在の共産党の出方を見るとよくわかる。自公のファシズム攻勢に対して、「戦争法廃止の国民連合政府」を作って阻止する。そのためにこれまでの全選挙区に候補を立ててきた戦略を変えて、野党共闘を推進する。つまりあくまでも合法的な枠組みのなかでの「敵の出方論」である。状況によっては暴力を使うというのではないように思われる。

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いずれにしても、これで共産党がこれまでいってきた自共対決を、自民党が証明することになってしまった。

共産党の戦略は、わたしたちが考える以上に自民党を慌てさせている。ということは共産党の戦略が功を奏しているということだ。今のところ、民進党(旧民主党)の、とりわけ岡田執行部のだらしなさが、野党共闘の足を引っ張っている。もし政権交代が起きるとしたら、ほとんど共産党の力である。共産党の戦略が選挙の結果にどう出るか、この観点から次の選挙を総括する必要がある。

いずれにしても、鈴木貴子に対してわたしたちがこれまで持ってきたイメージとは、まったく異なった、愚かな、自民党べったりの鈴木貴子が出てきている。

国民の共産党に対する偏見・劣情を組織するものであり、非常に悪質なものだ。しかもそのことがわからぬままふるまっている。鈴木宗男は、もっと娘を大切にすべきだろう。こんな使われ方をしていて大成した政治家はいない。

以上は「兵頭に訊こう」より

三人の立候補問題は主権在民の国民を愚弄するもので、国民をばかにした策略です。もし投票するような人が存在すればその人たちこそはその対象者です。騙される日本国民は少ないでしょう。当選は「ムサシ」を使った場合のみです。                                  以上

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