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2016年4月30日 (土)

松岡に続いて甘利の大規模汚職疑惑の幕引きを図る安倍首相

Tue.2016.03.29 

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松岡に続いて甘利の大規模汚職疑惑の幕引き図る安倍首相

第一安倍内閣の閣僚だった松岡利勝・元農水相の謎の自殺によって、緑資源機構の談合疑惑は幕引きとなった。
甘利明事務所によるUR(都市再生機構)をめぐる口利き斡旋利得事件。

しかし、この両方をつなぐものは、もっと上流にある大規模疑獄なんだろう。そこに至る者たちに用意されていること・・・それは死だ。
安倍晋三は、今度も上手に幕を引くことができるのだろうか。できなければ自民党は本当に木っ端みじんに吹き飛んでしまうだろう。

告発者が、もっとも危険に晒される日本という異常な国

安倍晋三の閣僚たちによる不祥事が止まらない。
すでに内閣完全崩壊だ。
「戦争のできる国にする」・・・安倍晋三の「戦争への異常な愛情」のため、外交も経済も、福祉も、すべてが止まってしまった。そして、経済崩壊を、いっそう引き寄せてしまったのだ。

これだけ酷い閣僚たちの犯罪を、なぜ放置状態にしておくのかーーー今や、多くの国民が疑惑の目を向けているのは、そうした犯人よりむしろ、東京地検特捜部そのものである。

刑事を100%問えるど真ん中の事件でありながら、警察も及び腰、肝心の検察に及んでは、あたかも安倍政権の犯罪を隠蔽するかのように見える動きを続けているからだ。

官邸が、いわゆる「ヤメ検」を使ってメディア工作をやってきたことなど、国民はとっくの昔に見抜いている。「いったい、いつまでわれわれを学芸会レベルの茶番につき合わせるのか」と、国民の怒りは爆発寸前だ。

もはや、検察の威信は完全に失われている。それは、自ら招いた結果である。

官邸が閣僚たちの不祥事火消し工作員に、宗像紀夫のようなハニートラップにまんまと嵌められた助べえなオッサンを使うのは、FBI初代長官のエドガー・フーバーの手口に見習ったものだろう。

フーバーは、米国の支配者に都合の悪い政治家の寝室に盗聴マイクを仕掛けてピロートークを収集し、脅迫していたのだ。

しかし、エドガー・フーバーは、自身の女装趣味とホモ・セクシャルを隠すことさえできなかった間抜けな長官に過ぎなかった。権力者の実像とは、そんなものなのだ。

この国において、逮捕しなければならなかったのは、国策捜査によって冤罪の罪を着せられた小沢一郎ではなく、むしろ、小沢事務所に強制捜査を仕掛けた当時の特捜部長・佐久間達哉や、ブラックなヤメ検・宗像紀夫のような、法の死角にできた漆黒の闇の中で謀略を働いた人間たちなのである。

東京地検特捜部が、米国の意向を汲んで数々の犯罪的な捜査を行ってきたお陰で、この国の国政に重大な損失が生じ、天文学的な国富が失われ、果ては、法秩序までが失われてしまったのである。

彼らが守ろうと必死になっているのは、秋霜烈日のバッジに誓ったはずの正義ではなく、米国支配層の采配のまま動く安倍政権のような売国奴たちである。

検察がまともに機能していれば、この政権はとっくに消滅していたであろうし、小泉純一郎、安倍晋三のような凶悪な政治家が、ここまで野放しになることもなかった。

お陰で、日本は本当に破滅寸前まで来てしまっているのだが、東京地検特捜部の留学組洗脳ロボットたちは意に介さないようだ。

米国支配層の流れが変わったことを悟ったのか、やっと甘利明が(なんと!)大臣室で“ワイロ”を受け取った事件の捜査に重い腰を上げたようだ。

告発者の一色氏は、「なぜ、東京地検特捜部は自分に聴き取りに来ないのか」と、いぶかしく思っていたという。

地検特捜は、安倍と菅官房長官の“命令”に従って、捜査を先延ばしにしながら国民の記憶の彼方に追いやろうとしたのかもしれないが、もはや、犯罪者しかいないような状態になっている安倍内閣だから、法秩序をなんとか守ろうとしている国民は今度は黙ってはいない。

東京地検特捜部にとって致命的になるのは、しびれを切らした一色氏が自首してしまうことだ。本物の右翼なら、最後はそうするだろう。
だから、地検としては、一色氏が自首しないように、“適度に接触しておく必要性”を感じたのかもしれない。

いつものように、「一色氏はCIAのエージェントに違いない」とトンデモ推理の馬鹿ブロガーが出てきて私たちを混乱させているが、彼らは、東京地検特捜部そのものが、米国の占領軍によって創られたことさえ知らないらしい。

地検特捜と接触した一色氏は、甘利明を数十回も刑務所にぶち込むだけの証拠を示したことだろう。これだけ証拠が揃っていて立件できなければ、東京地検特捜部解体の動きが一気に高まるだろう。

安倍シンパは、本当に狂ってしまった。もはや人間とは言えない。

本来であれば、一色氏の告発は、勇気ある行動だと言われて不思議ではない。一色氏が共犯であるなら、なおさらのことだろう。

しかし、安倍信者にとっては、ありがたくないらしいのだ。一色氏に対するネガティブ・キャンペーンが展開された。
「一色氏は暴力団組員だ」「彼は反社会勢力だ」・・・といった類。

一色氏は一時期、右翼団体に所属してはいたが、今のところ、暴力団などの反社会勢力とのつながりの痕跡は見られない。もちろん、羊のように大人しいサラリーマンというわけではないが、想像するような狂暴な人間ではない。

それを言うなら、ここに出て来る政治家たちのほうが、よほど狂暴で恐ろしい。

宗像紀夫の次は高村正彦、飯島勲、“甘利隠し”を次々と繰り出す異常事態

思えば、甘利事件の火消しに安倍官邸は口をさしはさみ過ぎた。狼狽し過ぎなのだ。

このおどおどした高村正彦の表情が、「他の自民党の閣僚も同じことをやって来た。この闇は、閣僚の死をもっても秘密にしなければならない」と訴えているだろうに。犯罪閣僚をかばう時点で、もうバレバレなのだ。

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メディア(特に記者クラブ)の連中も、自民党の政治家から料亭接待を受けたり、現ナマをつかまされたり、あるいは、コールガールをあてがってもらったりしているので、自民閣僚の金の問題は、よほどのことでもない限り書かないできたのだ。それは官房機密費という税金が使われてきた。

もう一度、高村正彦の表情を動画でよく観察してほしい。その先にある物が見えてくるはずだ。

この男は、「金(身代金)は出さない」と、わざわざISISを挑発して、人質になっていた湯川、後藤両氏の命を差し出した冷酷無慈悲な男だ。

安倍晋三に至っては、二人が殺されると分かっていて、「イスラム国のテロ人質事件が起きて、俺はついている」と平然と言い放った狂気の男だ。

官房長官の菅義偉などは、身代金を要求するメールがイスラム国から来ていることを知りながら、公務を放り出して地方に選挙応援に行っていたのである。

菅義偉は、「それがイスラム国だと特定できていなかったから官邸を留守にした」と言っているが、これさえも、真っ赤な嘘であることが後になって分かった。

安倍の接待漬けでの脳みそがぐだぐだになってしまった大マスコミは、「安倍首相は、甘利大臣を最後までかばう姿勢だ」と、人情に訴えるしか書くことがなくなっている。

しかし、二人の人質をわざわざ殺させたような連中が、甘利明を守るはずがないことぐらい分からない国民ではない。

甘利明は、要領が悪かったに過ぎないのだ。
口利き斡旋利得などは、自民党の閣僚経験者のほとんどが経験していることであって、金額も、甘利事件のどころの話ではない。

東京地検特捜部が、まともに捜査に乗り出してしまえは、小泉、安倍の過去にまでさかのぼって芋づる式に悪事が次々と発覚してしまうから、小泉純一郎元総理の秘書官、飯島勲のような、とっくに引退した埃だらけの男をテレビに引っ張り出して、破れかぶれの火消しをやるのだ。(画像クリック→19分25秒から)

20160320-7.jpg

わかるように、彼は、UR(都市再生機構)を不自然に擁護している。

「まさに(今回の件は)URにとっては、いい迷惑と。
URの職員は、旧建設省の時代から逮捕されたのはゼロだ」と異常なまでにURを持ち上げる飯島。司会の反町氏はニヤニヤしながら、口裏を合わせている。

確かに、URの職員は、今のところ捜査に協力的だが、それを管轄する国土交通省の職員は昔から自殺が多いことで有名だ。
問題は、なぜ国土交通省の職員には自殺が多いのか、だ。

2月22日にも、国交省の40歳代の職員が合同庁舎から不自然な飛び降り自殺をしている。
この職員は、UR担当だったとのことである。

状況は、あの事件と酷似してきている。驚くほど似ているのである。

そう、松岡農水大臣の「限りなく他殺が疑われる」自殺である。

松岡利勝・・・第一次安倍内閣で、安倍晋三が農水大臣に任命した武骨な男だ。

巨額の不明金の使途を、「事務所の光熱・水道費(ペットボトル1本5000円のナントカ還元水を大量に購入した)問題」で自らを窮地に追いやってしまった大臣と言えば思い出すだろうか。

このときも、飯島勲がマスコミの前に出てきて盛んに火消しをやった。

しかし、飯島のあまりにも不自然な言動が、かえって他殺・暗殺疑惑を招いてしまったのだ。

2007年5月28日、松岡の自殺の一報を聞き、いち早く病院に駆けつけたのが飯島勲だった。その飯島が、FNNの単独インタビューに応じたときの内容。(こちらから一部を抜粋)

・・・「信じられなかったですね。
毎日とは言いませんが、頻繁に電話で話す機会もあったし、(自殺する)前の日も相当長い時間、電話で大臣と話をしたんですね。

若いころ、暴れ馬みたいになっていたと、そういう印象が99%の人があるかもしれない。

ここ6年ちょっとは、わたしから見たら、DNAが変わった政治家。大臣になって本当によく働いていたけれども、それは理解できない。そのつらさはものすごくあったと私は理解しています。

緑資源機構が報道されていたんですが、大臣自身は一切おかしいところはない。

シロかクロか、そういうのは、はっきり世間に見ていただきたいという覚悟を持っていましたね。

これはまったくわからないです。自殺当日も9時半前後 に、大臣の携帯に電話したんですよ。初めて通じなかったんです。

・・・第1発見までの(午前)10時前から2時間に何があったのか、それは興味がありますね、わたし個人。
政策に対する夢と熱意、そういうのを考えたら死を選ぶ政治家じゃない。

松岡大臣から、わたしあての親展で来てます。中身は言いません。わたしから見たら、(自殺は)とっさのできごとの感覚かなと。電話1本くれたら、助けられるという気持ちはあるんですよ。

飯島が受け取ったという松岡の遺書は、筆跡が鑑定できないほどの乱れがあったという。読めないものを、果たして遺書と呼べるのだろうか。

第一、飯島が、「大臣自身は一切おかしいところはない。シロかクロか、そういうのは、はっきり世間に見ていただきたいという覚悟を持っていた」と言い張るのであれば、それは、自殺ではなく他殺だった、と言っているのと同じなのだ。

飯島が、嘘を言っていることは誰でも簡単に分かることだ。
そして、今回の甘利事件でも、醜い嘘を言っているのだ。飯島は、もうテレビに出さない方がいい。汚れすぎて映像に耐えられる人間ではない。

検察が追っていた事案の本体とは、スーパー林道談合疑惑などと小物ではない

松岡農水大臣の「限りなく暗殺を臭わせる死」について、立花隆がNikkeiBPに、「『謎の自殺』遂げた松岡農水相  安倍内閣が抱える『闇』の正体」と題する記事を書いている。2007年5月29日の時点の記事である。

その写しが残っている。それが、下の囲み記事である。(ソース)

松岡農水相を巡る黒いウワサ

ニュースの速報的特別番組では、例の光熱水道費問題(ウソ報告とボトル1本5000円のナントカ還元水の問題)などをとりあげていたが、もちろん松岡農水相はそんなことで自殺するようなタマではない。

そんなことで自殺するくらい気弱な男なら、とっくの昔に農水大臣を辞職するなりなんなりして、最近急激に風圧を増していた世論の批判をやりすごしていただろう。

ニュースを聞いて、すぐピンときたのは、つい先だって検察庁特捜部の手入れを受けた農水省所管の独立行政法人「緑資源機構」の官製談合事件とのかかわりだ。

とりあえず、官製談合事件で問題とされたのは「緑資源機構」の発注工事(林道工事)を請け負っていた14業者が、松岡農水相の政治資金団体に多額の献金をしていたといった程度である。

しかし、実はかなり前から松岡農水相はアブナイというウワサが政界、マスコミ界のウラでは流れていた。今度の自殺を、「あ、やっぱり」という感じで受け止めた人が少なくなかったのである。

松岡農水相のカゲ背負う秘書も自殺

「あ、やっぱり」とはどういうことかというと、検察が松岡農水相摘発へ向けてかなり前から本格的に動いているらしいというウワサがあった。だから緑資源機構の談合事件摘発の第一報で、各社とも松岡農水相関連の記事を大々的に書いたのだ。

その捜査の手が松岡農水相の身辺近くまで伸びていることを具体的に知った松岡農水相が、ここまでつかまれたら逃げきれるものではないと判断して、これ以上の責任追及の嵐が、松岡農水相の上(つまり安倍総理大臣ということ)に及ぶのを避けるために、自らの命を絶ったというストーリーを多くの人が瞬間的に考えたということである。

私も、真相はそのあたりだろうと思っている。

実は10日ほど前に、松岡農水相の地元(熊本)関係者の有力者(地元秘書ともいわれ、選挙違反・買収容疑で逮捕されたこともある)が、謎の自殺とげている。

死んだ理由はよくわからないが、もともと黒いウワサが山のようにあった松岡農水相のカゲの部分を最もよく知る男といわれた男である。

その男については、「あの男の周辺を洗ってみろ。松岡農水相のボロが次々に出てくるはず」というタレ込みがマスコミなどにも流れてきていた。

当然、検察筋にもタレ込みが行っていたはず。
検察がウワサ通り、松岡農水相の身辺調査をはじめていたとしたら、当然その手はこの男まで及んでいたはずである。

検察が追っていた事案の本体とは

検察が追っていた事案の本体が何であったかはよくわからない。

しかし、いずれにしても、それは「ナントカ還元水」のレベルの話ではなく、「林道(緑資源機構)の談合事件」のレベルの話でもなく、もっと大きな何ものかだったのではないか。

そのもっと大きな事件の真相を守るために、松岡農水相の地元秘書が自らの命を絶ち、また松岡農水相自身も自らの命を絶ったというのが真相ではないだろうか。

松岡農水相が死んだ今となっては、それが何であったのかすら、当分の間わからないだろう。

松岡農水相が死んだ今、最大の責任が追及されるべきなのは、安倍首相の政治責任だろう。

もともと松岡農水相は、北海道開発局の発注工事絡みの受託収賄事件で摘発を受けた鈴木宗男代議士の朋友であり、「疑惑のデパート」といわれた同代議士の黒いウワサには必ずといっていいほど、松岡農水相も関与をウワサされていた。

安倍首相はなぜ松岡農水相を擁護したのか

安倍内閣で松岡議員が農水相に選ばれたときも、「なぜあんな男が」と、多くのマスコミ人、政界人が絶句した。「安倍内閣がスキャンダルでつぶれるときは、あそこからだ」とまでウワサされてきた。

だから、事務所の水道光熱費の不正申告問題(ナントカ還元水問題)が吹き出たときも、「それみたことか」の反応が政界マスコミ界では多く、同情する人などゼロだったといってよい。

国会で追及を受ける松岡農水相をムキになって何度も何度も擁護しつづける安倍首相の姿を、自民党の代議士ですら、唖然となって見ていた。

安倍首相があんなに擁護するのは、松岡農水相の首が飛んだら、その任命責任を問われて、安倍首相自身の首が飛びかねないからだといわれた。

冷静になって考えれば、松岡農水相の「ナントカ還元水」問題の国会答弁には、一片の合理性もない。

安倍首相はそれをただ「妥当な処理をなさっていると思う」「法律上適切である」というだけの強弁に強弁を重ねるだけだった。

さらなる支持率低下は必至

問題解決の指導性を全く発揮できなかった安倍首相は、それだけでも総理大臣適格者とはとても思えない姿をさらしつづけてきたといえる。

松岡農水相の自殺以前に、支持率が暴落していた安倍内閣は、これでいっそう支持率が落ち込むことは間違いあるまい。

これに加えて、年金問題での柳沢厚労大臣に対する不信任問題などが重なると、支持率が30%台どころか、20%台に落ちてしまうことすら考えられる。

そうなると参院選敗北が必至となり、参院選後のポスト安倍を見越した動きすら間もなく出てくるのではないか。

同じく、立花隆の連載記事「メディア ソシオ-ポリティクス第110回」 (2007年5月30日)にも、「松岡氏らの自殺を結ぶ『点と線』『緑資源機構』に巨額汚職疑惑」というタイトルの記事が掲載されている。(ソース)

その重要部分の抜粋。

「緑資源機構」関係者の相次ぐ自殺の謎

松岡前農水相をめぐっては、わずかの間に、それこそバタバタという感じで、合計3人の人が自殺している。

まず5月18日、地元後援会の元幹部、内野幸博氏が自宅で首吊り自殺。

次いで5月28日、松岡前農水相が自宅(議員宿舎)で、首吊り自殺。

翌5月29日、緑資源機構の前身、森林開発公団の理事をしていた山崎進一氏が、自宅マンションで飛び降り自殺。

(注:山崎進一氏は、マンション5階の自宅を出て、6階に上がり、靴を揃えてから飛び降りたとされている。パジャマ姿だった。遺書はなし)

この3件の自殺は、当然相互に関係があると考えられてしかるべきである。

謎の連続自殺を結ぶ糸は、緑資源機構の談合事件である。

5月24日、公正取引委員会から、すでに告発を受けていた林道をめぐる入札談合事件で、検察の特捜部が動き、発注側の機構の理事2名と、受注する土建業者側4名が逮捕された。

自殺の背後に隠された大きな事件の本体

・・・それにしても、緑資源機構の林道談合事件も、話が小さすぎるから、それ自体が自殺の理由になるはずはない。
工事の発注業者からのリベート程度の金額なら、そもそも特捜部が動くような話にはならないからだ。

この自殺の背景には、もっともっと大きな事件の本体ともいうべき部分が隠れているはずだと書いた。

その本体部分をかいま見させてくれたのは、「週刊ポスト」6月8日号の「『松岡農水相の急所』押収資料はこう消えた!」。週刊文春6月7日号の
「松岡農水相自殺『隠された醜聞』」。週刊新潮6月7日号の「安倍内閣を直撃した『松岡ショック』」など一連の週刊誌の記事である。

特捜部で焼失した「謎のダンボール」の中身

・・・特捜部が公正取引委員会からあずかっていた段ボール箱200箱分の資料のうち、最重要の資料が入った特A級の1箱だけが紛失してしまったのだ。
紛失の理由はよくわからないが、いま表向き伝えられている話では、係員が誤って焼却処分してしまったということになっている。

・・・現役大臣の逮捕となれば、もちろん安倍内閣にとって、政権の浮沈にかかわる大事件である。参院選も大敗北必至で、安倍首相の政治生命もそれまでとなっていた可能性大だったといわなければならない。

・・・松岡前農水相としては、自分が死んでもこの事件全体にフタをし、かつ現役大臣の逮捕という最悪の事態だけは避けたいと思った。これが自殺の真相だろう。

特捜部の取調べの日に最初の自殺者

・・・特捜部の資料紛失事件のすぐあと、緑資源機構の九州林道事業の入札を担当していた林道課長が、検察庁から事情を聞きたいと呼び出しを受けた。

課長は 事情聴取などすぐすむと思って、着がえももたずに上京したが、それから8日間にわたって取調べがつづき、帰宅が許されたのは、5月18日だった。

思い出していただきたいが、最初の自殺者(内野幸博氏)が出たのが、この日である。おそらく、特捜部で8日間もぶっつづけに追及を受けた林道課長は、事件の背景を全部しゃべってしまったにちがいない。

自殺した内野氏は、松岡前大臣の地元有力者として、一連の談合の仕切り役をつとめるとともに、業者から松岡前大臣のもとに政治資金を流し込む集金システムの中心にいたと考えられている。

検察は、このキーマンの自殺で再び大ショックを受けたものの、事件の全貌はすでにつかんでいたので、すぐにそのショックから立ち直り、ベテラン捜査官を九州に送りこんだ。

補強捜査につとめると同時にこれまで大事件を常に担当してきた特捜部最強の特殊直告1班をこの事件解明の担当とし、さらに他の班からも応援検事を集め、また全国の地検からも応援の検事を集め、リクルート事件なみの総力戦体制で本格捜査に踏み切ったところだった。

大規模汚職疑惑の幕引き図る安倍首相

ここまで背後の事情がわかってみると、前回書いた、安倍首相の捜査の進行状況にかかわる指揮権発動まがい発言の重大性がわかるだろう。

そこで書いたことだが、「これまでに松岡前農水省の周辺を捜査したこともないし、これからもそうする予定がなかった」などという検察発言はウソで、検察は着々と松岡前農水相をターゲットに、捜査の環を縮めつつあったのである。

安倍首相がそのような検察のオフレコ・コメントを利用して、「本人の名誉のためにいっておくが」などというマクラ言葉付きで、「これまで身辺捜査をしたこともないし、これから捜査する予定もなかったと聞いている」などと、わざわざ発言するのは、要するに松岡自殺を機縁にして、この事件の捜査に幕を引けといっているに等しいトンデモ発言なのである。

松岡農水相が自殺した当日(2007年5月28日)の朝日新聞には、こんなことが書かれている。

一方、官製談合事件の舞台となった緑資源機構。理事と課長の逮捕に加え、二重の衝撃となった。

ある機構関係者は「いずれ逮捕されることを感じて自殺したの かもしれない、と思った」と驚きを抑えた様子で話した。

また、別の機構関係者は「捜査が地元に及んで、追い込まれたのだろうか」と話す。

独占禁止法違反容 疑で逮捕された高木宗男元理事は逮捕される前、「(談合事件が)いずれ政治家に及ぶのでは」と話していたという。

甘利明については、10年以上前から東京地検特捜が内偵に動いていた。東京地検特捜部には、過去の疑惑をまとめた『甘利ファイル』なるものが代々引き継がれている

もちろん、今回、一色氏の内部告発によって発覚したUR(都市再生機構)への口利き斡旋利得疑惑の捜査ではない。もっと大きな「事件の本体」の尻尾を掴んだのだ。

石井紘基議員が追っていた特別会計というパンドラの箱と、彼が死の直前、会っていたという総理経験者「K」

甘利事務所の地元の大和事務所所長・清島健一氏(公設第一秘書)や鈴木陵允政策秘書は、一家そろっていまだに失踪したままだ。
特に、鈴木陵允氏のUR(都市再生機構)に対する補償交渉では、ヤクザ顔負けの恫喝が行われていたことが分かっている。

完全に、「ゆすり」「たかり」が常習化していたということである。


20160328-2.jpg

さらには、甘利側が、第三者委員会をつくって調査をさせるといって頼んだという地検の特捜部出身の弁護士だが、なんと、甘利氏は、その弁護士には会っていない、と言っているのだ。

その弁護士が会ったというのは、行方不明になっている甘利氏の元秘書だけなのだ。だから、実在する人物なのかさえ確認が取れていないのである。

私は、甘利事務所の収賄事件が最初に発覚した時、「検察が本腰を入れれば、この事件は一大疑獄に発展する」と書いた。
その臭いは、甘利事務所の秘書が、事件が発覚した当日の夜、家族そろって消息を絶ってしまったときから漂っている。

官邸が、なぜここまで手際よく、甘利明本人だけでなく、その秘書の家族まで世間から身を隠すように“保護”してしまったのか。
松岡農水相のときと同じことを繰り返したくないからである。

んっ?

「安倍晋三は情に厚いから、松岡利勝をとことん擁護したように、甘利明についしても、同じことをしただけさ」ですって?

とんでもない!

山崎拓、古賀誠、野中広務、福田康夫、亀井静香ら、かつて自民党の保守本流と言われている人たちから、いっせいに非難を浴びている安倍晋三。

安倍晋三は、甘利明一派を検察からかくまうことによって、引退した、かつての保守放流のロートルたちの口にチャックをさせることができるのだ。甘利の口利き斡旋利得は、逆の見方をすれば、最大限利用できるネタなのである。

なぜなら、
山崎拓、古賀誠、野中広務、福田康夫、亀井静香らも、おそらくは、甘利明と同じことをやってきたはずだからである。

それどころか、高村正彦が、顔面蒼白になって苦しい「甘利謀略説」をカメラの前で言ったことからも分かるように、第一安倍内閣の閣僚、現役閣僚たちだって同じことをやった経験があるだろう。税金泥棒だ。

甘利隠しによって、その彼らもまた安倍の意のままに操ることができるのである。

事実、
山崎拓、古賀誠、野中広務、福田康夫、亀井静香らは、甘利事件の発覚と同時に、メディアに出ることもなくなったし、第一、安倍晋三を批判しなくなったではないか。

事態は、
松岡農水大臣が謎の死を遂げたときと同じように推移している。

東京地検特捜が聴き取りを行ったという、国土交通省の40歳代の職員が合同庁舎から飛び降り自殺した。この職員は、UR担当だったとのこと。

そして、小泉純一郎の秘書、飯島勲がテレビに出てきて松岡農水大臣を擁護したように、今度も、甘利明を「災難だ」とかばい、URを擁護しているのだ。

ひょっとしたら、甘利明は、松岡利勝と同じく、パンドラの箱を開けてしまったのかも知れない。

つまり、在日右翼に刺殺された民主党の石井紘基議員が追っていた特別会計の闇に、無自覚に一条の光を当ててしまったのかも知れないのだ。

日米関係の戦後史の闇の中に足を踏み入れた石井紘基議員は、総理経験者のKを訪れたとき、「このことを国会で質問していいか」と訊ねた。
その翌日、石井紘基議員は自宅玄関で刺殺されたのだ。

「石井はひとつきで刺されました。下りてみると、ナイフを引き抜いているところでした。すぐに警察に電話をしようとしたのですが、最初は電話がぜんぜん繋がらなかったんです」

やっと電話がつながり、最初にパトカーが数台来た。しかし多すぎた。あとから来た救急車は道路をふさぐパトカーのおかげで、石井の家までなかなか辿りつかなかった。パトカーが道をあけなければならなかった。

その間、石井は出血しつづけていた。

「不思議なのは、救急車にやっと乗って病院に向かった時間にすでにテレビのテロップに石井紘基死亡って流れていたんです。国会でももう、犯人は右翼の伊藤白水(はくすい)ってメモ書きが議員の間を行き来してました。伊藤はXX日前に怪我をして事務所に傷の手当てを受けにきたりしていて、そんな人が石井を殺すなんて!」

心臓をひとつきしたテロの犯行は、完全にプロの仕業である。伊藤周辺の人間のいうところでは、人を一つきで殺せるような男ではないという。

「普通右翼というのは、人を殺したら靖国神社へまず報告に行くんだ。でも、白水はそんなこともせずに高尾山に逃げて捕まったんだ。普通人を殺して数年して出てくれば右翼の生活は保証される」

(「石井紘基は、本当は誰に殺されたのか?」)

犯人と、早々と特定された伊藤白水は、すでに刑期を終えて出所している。

菅直人は、彼の死を無駄にしないと、党全体で真相解明に乗り出すことを誓った。
そして、石井紘基議員の自宅にあった数十ともいわれる段ボール箱の資料を党本部に持ち帰った。

しかし、石井紘基議員の資料に光を当てることなく、いまでも民主党の倉庫に厳重保管されたままだという。
その上、もっとも重要な資料が入っていたという一部の段ボール箱は「紛失」してしまったというのだ。

ここに、そのヒントになりそうな記事がある。
元外務官僚の原田武夫氏の「なぜ彼は原発反対にこだわるのか?」という記事である。

小泉純一郎が脱原発を叫び出したのは、「我が国の権力の”本当の中心“」と「米国勢における根元的階層」とのバランスを取るためだというのだ。

「我が国の権力の”本当の中心“」とは、おそらく、天皇の財閥を意味しているのだろう。

小泉が見ているのは、脱原発などではなく、「米国勢の陰」にいる本当の支配者たちの意向であり、日本の国民ではない、ということ。

「その本質はと言えば、一方において、我が国は米国勢からの求めに応じて国富を移転させる義務をその後「100年間」にわたって負い、他方で米国勢は、我が国がこの義務を履行する限りにおいて安全の保証を与える」という“金の切れ目が縁の切れ目”の日米同盟の維持にあるのではないか。

石井紘基議員が、刺殺される前日に会っていたという総理経験者のKとは・・・

だとしたら、東京地検特捜部は、甘利事件の落としどころを早くも模索している可能性がある。

国民に知られてならない自民党の漆黒の闇については捜査せず、国民を満足させるような事件の決着の付け方は、いったいどこにあるのだろうか、と。

甘利明が吐き捨てるように言った、「日本なんて、どうなったっていいんだよ」という言葉は、それを説明しているのかも知れない。

とにかく、失踪したままになっている甘利明事務所の重要参考人たちには、生きて出てきて真相を語ってほしい。





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以上は「kaleido scope」より
安倍政権の疑惑を暴くことが戦争を防ぐ良い方法です。これを逃せば日本国民を戦争の悲劇に追い込むことにつながります。東京地検特捜部の真の姿が明白となります。                                以上

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