時折ネット上を駆けめぐっては憶測が膨れ上がり、世間を騒がせるのが――ドゥームズデイ(最後の審判)――の具体的な日時だ。そしてまた最近、地球を破滅に追い込むドゥームズデイが新たに設定された。なんとその日は今月末の7月29日である。
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■ポールシフトと“最後の審判”が同時に起こる
この件について、英紙「Metro」などでは、今年のクリスマスはプレゼントの出費を気にしなくていいと、EU離脱を前に倹約ムードのイギリス人の財布の紐を緩ませるようなメッセージを発している。なぜクリスマスの出費を気にしなくていいのか? それはもう、今年の年末はクリスマスどころの話ではないからだという。
どんな年末を迎えるというのか? そして何が原因なのか? それは、7月29日に地球の北極と南極がグルリと入れ替わる究極のポールシフトである“地磁気逆転”が起こるからなのだ。
今年1月にトカナの記事で紹介したように元NASAの科学者を中心にして、今年の6月から8月の間にポールシフトが発生する可能性が示唆されている。地球の長い歴史の中ではこの地磁気逆転はたびたび起きており、今回起こるとすれば44万年ぶりのことになるということだ。ひとたび地磁気が逆転すれば、地球環境と気象の激変により地球上の生物の70%が死滅するともいわれている。一説によればすでに今年に入ってから軽微なポールシフトははじまっているという。それが近々、一気に完遂する日が訪れるというのである。
そして先ごろ、YouTubeチャンネル「End Times Prophecies」から、その日がこの7月29日であるという主張がなされたのである。同チャンネルは預言者ダニエルが記したとされる『ダニエル書』の解釈で、今年7月29日がその日であることを導き出したということだ。しかし『旧約聖書』の中のひとつである『ダニエル書』とポールシフトに何の関係があるのか? 実はポールシフトとは聖書における“最後の審判”のことであるというのだ。
■アルマゲドンが勃発して人類は滅亡へ
実はこの話には元ネタがあったようだ。同じくYouTubeチャンネルの「Armageddon News」が2013年にアップした動画で、「ポールシフト=最後の審判」説が展開されていたのである。
© TOCANA 提供
「ポールシフト=最後の審判」説 動画は「Armageddon News」より「最後の審判のためにキリストが再び現れることと同時に、ポールシフトと地球規模の大地震が発生することについて検証する動画です」という冒頭の解説からはじまるこの動画は、コンピュータグラフィクスで“その日”がどういう日になるのか、順を追って説明している。事のはじまりはドラマチックだ。
「キリストが再臨したその日、ポールシフトが起こる。その結果、破滅的な地震が地球規模で発生し、太陽は黒い幕で覆われたように真っ黒になり、月は血のような赤に染まる。木の実が落ちるように無数の星が地球に落ちてきて、大地震で山と島がズレて移動する」
まさにこの世の終わりを演出するに相応しい幕開けではじまるのだが、その後は世界各地の火山が一斉に噴火を起こし火山ガスが地球全体を包むという。
そしていよいよキリストが空に姿を現し、敬虔なクリスチャンたちを天に救い上げる(携挙、Rapture)のである。こうしてクリスチャンを救った後に世界最終戦争、アルマゲドンが勃発して人類は滅亡へ向けて突き進むのだ。ここから先は基本的に“キリスト教原理主義”の終末論が説明されていくのだが、特徴的なのはイスラム諸国を誇張し過ぎるくらい明確に反キリスト勢力に据えている点かもしれない。
はたしてこの地球は本当にあと数日でポールシフトに端を発する“世界の終わり”に突入していくのか。ポールシフトには対処のしようもないが、せめて地震に対する備えだけでも今一度確認しておきたいところだ。(文=仲田しんじ)
※画像はThinkstockより
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