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2016年8月28日 (日)

英国のEU離脱で米英の凋落は加速する(その3)

英国のEU離脱で米英の凋落は加速する(その3)
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ピーター・マーチンは、こうも書いていた。


「イギリスの政治階級は、バックミラーを見ながら、将
来を考えようとしている。このために変化する世界にお
けるイギリスの地位について考えられずにいる。その根
底にあるのは、国家アイデンティティの危機だ。


これを理解するには、歴史的に、イギリスが世界の覇権
国からの凋落を正面から受け止めてこなかったことを認
識する必要があるだろう。20世紀を通じて、そのパワー
が衰退していったにも関わらず、第二次世界大戦そして
冷戦と、イギリスは人類が繰り広げた世界的抗争では常
に勝者の側に与していた。


フランスやドイツとは違って、イギリスは外国による占
領を受けたことも、その政治体制の解体を強いられたこ
ともない。ヨーロッパから一定の距離を置く路線、制度
面での例外主義も、この歴史的経験ゆえに正しいことが
立証されたと漠然と考えられてきた。


アメリカが、世界の超大国としてのイギリスの役割を引
き継いだ後も、イギリスの政治家は、チャーチルが語っ
たように「依然として世界を主導しているのは英語を話
す国だ」という事実にある種の安堵感を得ていた。


イギリスの戦後外交の基調は、ダグラス・ハード元外相
が語ったように「実力以上の影響力をもつようになるこ
と」だった。英連邦を設立し、アメリカとの特別な関係
を確立し、アメリカと欧州連合の架け橋の役割を自ら引
き受けた。一方で、イギリスが真のヨーロッパ国家であ
るかどうかのアイデンティティ論争は続いた。


こうした願いをイギリスは今ももっている。年老いた映
画俳優がもはやその年齢ではこなせない役割のオーディ
ションを受けるかのように、ロンドンの政治家たちは、
いかにイギリスが世界における重要性を維持し、役割を
担い続けるかを議論している。


(中略)


イギリスのシンクタンク、チャタムハウスは、例年の世
論調査で「我が国は大国であり続けることを望むべき
か」という、イギリス以外では皮肉にしか聞こえない問
いかけをしてきた。2015年の調査では63%がイエスと答
えている。


但し、世界は、大国としてのイギリスの時代が終わって
いることを知っている」

(引用終わり)


「イギリスの政治階級は、バックミラーを見ながら、将
来を考えようとしている」。これは名言だ。英国は、大
英帝国華やかなりし頃の過去を基準にして、今を走って
いる。


そこまでパセティックになれるのは、英国が凋落を突き
つけられる歴史に遭遇しなかったからだ。第二次世界大
戦でも戦勝国だった。日本やドイツのように屈辱的な凋
落に遭遇することもなかった。また、戦勝国ではあって
も、フランスや中国のような屈辱を味あうこともなかっ
た。


一部にヒトラーの空襲はあったものの、ほぼ無傷で戦後
を迎え、緩慢なる凋落(これこそが引き返しのきかない
真の凋落なのだが)を味わっていくことになった。 


米国が世界の超大国として君臨し始めても、チャーチル
は「依然として世界を主導しているのは英語を話す国
だ」という意味のない楽観主義のもとに、自己満足の精
神的な大国観を抱いてきた。今もそうである。


今回のEU離脱派には高齢者が多い。かれらの頭に巣くっ
ていたのは、大英帝国の尽きせぬ夢なのである。


ピーター・マーチンは、イギリスの戦後外交の基調を、
ダグラス・ハード元外相の「実力以上の影響力をもつよ
うになること」に求める。それはEU離脱派の英国民に共
通する思いのように思われる。


ピーター・マーチンは、英国が米国との特別な関係を確
立し、米国とEUとの架け橋の役割を自ら引き受けたとい
う。「年老いた映画俳優がもはやその年齢ではこなせな
い役割のオーディションを受けるかのように」と皮肉た
っぷりに描くが、実態はそのように牧歌的なものではな
かった。


米国がもっとも恐れているのは、EUがドイツに支配さ
れて米国から自立し、ロシア・中国に接近していくこと
だ。


EU
での英国のミッションは、ドイツによるEU支配、独仏
の分断であるから、それができなくなった。これで英国
の政治的凋落、翻っては米国の凋落は拍車がかかる。


逆にロシアの立場は強くなるであろう。将来のEUは独ロ
によって支配されていく可能性が高い。旧ソ連のくびき
から逃れてEUに加盟した旧ソ連圏の国々は、EUのなかで
再び隠然たるロシアの影響力に遭遇することになる。


そうさせないために、米国はEU破壊をこれまで以上に強
めるだろう。


その過程で、英国の再加盟もあるかもしれない。



‥…━━━☆

今日も最後まで読んでくれてありがとうございます。

 年々にわが悲しみは深くして
   いよよ華やぐいのちなりけり
           岡本かの子

また、面白い文章を書きますね。
みんな、あしたこそ、幸せになあれ!

0∞∞0∞∞0∞∞0∞∞0∞∞0∞∞0∞∞0∞∞0∞∞0

あとがき

ご意見、ご感想は、ツイッターのDMでください。

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以上は「兵頭に訊こう」より

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