日産の可変圧縮比エンジンは100年に1度の大発明!?(3/4)
自動車ニュースを読み解く (20) 日産の可変圧縮比エンジンは100年に1度の大発明!? そのすごさを理解する
さて、日産の「VC-T」は、圧縮比を14:1から8:1まで変化させることができるという。14:1はマツダがスカイアクティブテクノロジーで実現した圧縮比と同じで、現在のところNAエンジンの究極の圧縮比といえる。一方、8:1はパワー重視のターボエンジンの圧縮比に近い。「VC-T」はターボエンジンだが、この圧縮比を見ると、究極のNAエンジンとハイパワーなターボエンジンがひとつのエンジンにまとめられているといえるかもしれない。
○ハイブリッド持たない日産の切り札となるか
日産はハイブリッド技術を持たない自動車メーカーだ。現在、国内シェアではトヨタだけでなく、ホンダやスズキの後塵も拝している日産だが、ハイブリッドのラインアップがないことがその大きな要因であることは間違いない。対照的にトヨタ、ホンダ、スズキはいずれも独自のハイブリッド技術を持っている。だからこそ、日産は「VC-T」をハイブリッドに対抗する切り札として注力しているはずだ。
「VC-T」のスペックは発表されていないが、パワーでも燃費でもハイブリッドに対抗できる性能を実現していることは間違いないだろう。また、ターボエンジンであっても、ターボが効いていないときにはNAエンジンと同じ圧縮比にできるので、ターボの弱点をすべて克服できる。ターボラグがないはもちろん、高いレスポンスや高回転の伸びなど、従来はNAエンジンだけの美点とされていた特性を実現しているかもしれない。
もちろん懸念もある。たとえばコスト。まさかハイブリッドほどコスト増になることはないだろうし、最初に搭載されるのはインフィニティブランドのモデルなので、当面はコストが問題となることはないだろう。しかし、コンパクトカーなど他のモデルへの流用を考えたとき、コストは非常に重要だ。
○ハイブリッド持たない日産の切り札となるか
日産はハイブリッド技術を持たない自動車メーカーだ。現在、国内シェアではトヨタだけでなく、ホンダやスズキの後塵も拝している日産だが、ハイブリッドのラインアップがないことがその大きな要因であることは間違いない。対照的にトヨタ、ホンダ、スズキはいずれも独自のハイブリッド技術を持っている。だからこそ、日産は「VC-T」をハイブリッドに対抗する切り札として注力しているはずだ。
「VC-T」のスペックは発表されていないが、パワーでも燃費でもハイブリッドに対抗できる性能を実現していることは間違いないだろう。また、ターボエンジンであっても、ターボが効いていないときにはNAエンジンと同じ圧縮比にできるので、ターボの弱点をすべて克服できる。ターボラグがないはもちろん、高いレスポンスや高回転の伸びなど、従来はNAエンジンだけの美点とされていた特性を実現しているかもしれない。
もちろん懸念もある。たとえばコスト。まさかハイブリッドほどコスト増になることはないだろうし、最初に搭載されるのはインフィニティブランドのモデルなので、当面はコストが問題となることはないだろう。しかし、コンパクトカーなど他のモデルへの流用を考えたとき、コストは非常に重要だ。
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