第三次世界大戦への訓練(その1)
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◆ 第三次世界大戦への訓練(2) (その1) ◆
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今日のメルマガは先週の日曜日に配信した「第三次世界
大戦への訓練」の第2回である。
第三次世界大戦といっても、もう誰も杞憂とは思わない。
世界の識者の間ではずいぶん前から指摘されていたのだ
が、日本では政治とメディアが、自分たちの利権に都合
の悪いことは一切国民に伝えない。それで情報のパラタ
ゴス化が進んでいる。
第三次世界大戦を語るには、触れざるを得ない空間が日
本にはある。ひとつは沖縄だ。その沖縄で公務員による
沖縄差別発言があった。
大阪県警の警察官が、ヘリパッド建設工事阻止の高江現
地集会で、反対派の人間に対して、「触るなクソ、どこ
掴んどるんじゃ、このボケ、土人が」と言い放ったので
ある。
こういうときは、われらの松井一郎が黙っていない。大
阪府警の土人発言について「ネットでの映像を見ました
が、表現が不適切だとしても、大阪府警の警官が一生懸
命命令に従い職務を遂行していたのがわかりました。出
張ご苦労様」とツイッター上で、挑発的に擁護したのだ。
両者に共通する無知と軽さ。それで山県有朋の「沖縄を
わが日本帝国の南門となす」という、過酷な沖縄差別が
脳裏をかすめた。
「「沖縄をわが日本帝国の南門となす」。1886年3月、
内務大臣の山県有朋は琉球諸島などを視察後、復命書で
「国防の要」を唱え、沖縄の軍備強化を提言した。翌4
月、日本海軍は国防戦略で、沖縄を最も重要な軍備対策
の一つに位置付ける。
(中略)
廃琉置県後、明治政府にとっての沖縄の価値は、中国の
内地通商権を得る代わりに先島を譲渡する分割条約の提
案にみられるように、国益の道具としての意味合いが強
い。それに加えて日中間の緊張が高まると、本土の防波
堤となる領土としても重視されるようになる」(『沖縄
の自己決定権─その歴史的根拠と近未来の展望』琉球新
報社 新垣毅)
(引用終わり)
つまり、現代に至るも、本土の1%による沖縄の位置づ
けは変わっていないのである。
「沖縄をわが日本帝国の南門となす」と、日本の1%は
現在も深奥で呟いている。「国防の要」といいながら、
沖縄に対する敬意や感謝などは微塵もない。沖縄の位置
づけは「国益の道具」であり、その胸臆にあるのは「こ
の土人が」という差別意識なのだ。
明治政府が中国の内地通商権を得る代わりに先島を譲渡
する分割条約を提案したように、太平洋戦争末期に昭和
天皇裕仁は、戦犯免責・天皇制護持と引き替えに沖縄を
米国に差し出したのである。
昭和天皇裕仁と周りの権力者にあった精神は、
1 共産主義への恐怖
2 国民よりも天皇制護持の優先
3 米国の占領政策への積極的な関わり
の3点であった。そこから沖縄は、国益の道具として米
国に差し出されたのである。爾来、日本の国体は、天皇
から米国に代わっている。わたしが日本を実質的な植民
地として表現するのは、ここにもひとつの理由がある。
わたしが沖縄独立を称えるのは、いずれ日中戦争が起き
れば、軍事的には本土防衛の盾に使われ、敗北すれば、
今度は中国に差し出されると見るからである。
地理的条件から、戦時に沖縄が本土に軍事的に使われる
とする見方は、間違っている。平時にも経済的に沖縄は
差別され、収奪されてきた。
「沖縄県は1920年代まで、政府の補助金よりも多くの税
金を納めた。例えば1921(大正10)年は補助金191万円
に対し、納めた税金は743万円だった。日本の最貧県だ
ったが、明治、大正期の租税負担は人口比でもっとも重
かった。
24(大正13)年の国税納付額を人口などの類似県と比べ
ると、鳥取約199万円、宮崎約226万円に対し、沖縄約
485万円、しかも国費事業は皆無だった。沖縄では重い
税負担のために身売りせざるを得ない農民もいた。
第二次世界大戦以前の県令(知事)はすべて日本本土出
身者が占め、県庁は職員のうち沖縄出身者は4分の1に満
たず、その割合は減ることはあっても増えることはなか
った。
本土では1890(明治23)年に府県制が公布され、同時に
第一回衆院議員選挙が実施されたが、沖縄での府県制施
行は1909(明治42)年で、最初の衆院議員選挙は1912年
だった」(前掲書)
(引用終わり)
(「その2」に続く)
・‥…━━━☆
今日も最後まで読んでくれてありがとうございます。
年々にわが悲しみは深くして
いよよ華やぐいのちなりけり
岡本かの子
みんな、あしたこそ、幸せになあれ!
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あとがき
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以上は「兵頭に訊こう」より
殆どの人たちは、まさかと思っているが、現実はかなり危険な状況にあります。以上
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