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2016年11月26日 (土)

ドウテルテの運命(その3)

 

◆ ドゥテルテの運命 (その3) ◆

 

━━━━━━━━━━

 

 

 

「今までフィリピンは中国に勇敢に立ち向かってきた。

 

けれど、その代償も払ってきた。今、中国が目の前にち

 

らつかせるご褒美は抵抗できないほど魅力的だ。ドゥテ

 

ルテ氏はさまざまなインフラ整備を、中でも鉄道網の整

 

備を望んでいる。これに対して中国は低利のローンを申

 

し出ている。

 

 

 

 

 

彼はフィリピンの輸出量の増大を望んでいる。これに対

 

して中国は締め出してきたフィリピンの果物に対してマ

 

-ケットを再開することを申し出ている。彼は麻薬との

 

戦争を望んでいる。これに対して中国人企業家がフィリ

 

ピン国内に巨大な更生施設を建設している。さらに彼は、

 

自国の漁民がスカボロー岩礁周辺の先祖伝来の漁場に戻

 

れることを望んでいる。これに対して中国はフィリピン

 

高官に漁民の便宜を図ると伝えている。

 

 

 

 

 

米国はこの豪胆な同盟国に多くを期待し過ぎた。おそら

 

く米国は、南シナ海での中国の武力侵出に対抗するため

 

にフィリピンが払う犠牲をもっと明確に理解すべきだっ

 

た。また米国はおそらく、フィリピン国民なら誰でもが

 

本能的に米国に忠誠心を抱いていると思い込むべきでも

 

なかった。

 

 

 

 

 

フィリピン国民は圧倒的に親米だが、同時に愛国的でも

 

ある。米国による植民地時代には、米国の残虐性を、特

 

にミンダナオでさんざん経験させられた。ある植民地時

 

代の米人将軍は「フィリピン人の半数の生活レベルを上

 

げるためには残り半数のフィリピン人を殺戮する」必要

 

があるかもしれないと考えていた。

 

 

 

 

 

ドゥテルテ氏自身は、子供の頃、米国人の神父から性的

 

虐待を受けたと語る。彼が支配権を簒奪しようと目論む

 

上流階級の地主たちは、米国の統治下でその優越した地

 

位を築いたものだった。彼のギャグの1つに、あのチビ

 

のために立ち上がる、と言うものがある。ペルフェク

 

ト・ヤサイ外相の、フィリピン国民は米国の「チビで色

 

黒の弟分」になるつもりはないという主張は、結構受け

 

が良いようだ。

 

 

 

 

 

しかし、ドゥテルテ氏があまりにも性急に中国になびく

 

ことを嘆いているのは米国だけではない──フィリピン

 

国民は、高級官僚を含めて、胃に穴が開くほど心配して

 

いる。フィリピン大学のジェイ・バトンバカル教授は、

 

ドゥテルテ氏が「合衆国の同盟国であることから生じる

 

実際上の効用をすべて捨ててしまっている」と恐れてい

 

る──その見返りに、領有権を争う南シナ海の主権とい

 

う観点から、フィリピンがどんな保障を得られるかもわ

 

からないのに。

 

 

 

 

 

時節の到来を待って

 

 

 

 

 

彼のアプローチは無謀だが、いつまでも続くことはない

 

だろう。当面、中国はフィリピンを自分の陣営に引き込

 

みたいと願っている。だからこそ中国は、南シナ海の他

 

地域の岩礁には建設してきた軍事施設をスカボロー岩礁

 

には、欧米のアナリストらは差し迫っていると憶測した

 

にもかかわらず、いまだに築いていないのだ。

 

 

 

 

 

しかし中国は、フィリピン国民が受け入れられる取引を

 

するためには、漁業権以上のオファーをしなければなら

 

ないだろう。中国愛の強いドゥテルテ氏でさえも、フィ

 

リピンの利益を守るために必要とあれば自分が水上バイ

 

クに飛び乗る覚悟だと語ったこともある。従って、漁業

 

権を認めるのと交換に中国のスカボロー岩礁への領有権

 

を認める、という中国側の「抱き合わせ案」は、フィリ

 

ピン国内では屈辱として迎えられるだろう。漁業権はも

 

ともとフィリピン国民が持っていたものだからだ。

 

 

 

 

 

米国は、手短に言えば、我慢すればいい。いずれはフィ

 

リピンは米国陣営に戻ってくるだろう。そのときは、米

 

国もフィリピンも、一度も離反したことはない、と言い

 

張るに違いない」

 

 

 

(引用終わり)

 

 

 

 

 

「米国は、南シナ海での中国の武力侵出に対抗するため

 

にフィリピンが払う犠牲をもっと明確に理解すべきだっ

 

た。また米国はおそらく、フィリピン国民なら誰でもが

 

本能的に米国に忠誠心を抱いていると思い込むべきでも

 

なかった」。この指摘がこの論文の、もっとも優れたと

 

ころだ。米国は外国が支払う犠牲を無視している。それ

 

は日本に対してもいえる。日米合同委員会による実質的

 

な日本支配のために、日本の国会も民主主義も形式化空

 

洞化している。

 

 

 

 

 

中国と領有権を争うフィリピンと日本とに目を付け、ア

 

ジアを分割統治する。いったい、その結果、どのように

 

残酷な結末が待ち受けているのか。

 

 

 

 

 

トルーマンが「猿(日本人)を『虚実の自由』という名

 

の檻で、我々が飼うのだ」と語った対日戦略は、現在も

 

続いている。それは独立国家の虚妄と、日米合同委員会

 

で支配する植民地という実質の檻のことだった。

 

 

 

 

 

「彼のアプローチは無謀だが、いつまでも続くことはな

 

いだろう」「米国は、手短に言えば、我慢すればいい。

 

いずれはフィリピンは米国陣営に戻ってくるだろう」。

 

この見方は、CIAがドゥテルテの暗殺に動くとすれば、

 

正しいだろう。その可能性は、かなりの確度で存在し続

 

ける。

 

 

 

 

 

ドゥテルテが巧みなのは、ただ反米・親中をいってみた

 

だけ、という解釈を国際社会に与え続けていることだ。

 

その証拠に、フィリピンに依然として米軍は駐屯し続け

 

ている。直ちに出て行け、とはいっていないのだ。

 

 

 

 

 

ここでも米国の大統領選が大きく関係してくる。もしヒ

 

ラリーが勝てば、ドゥテルテのアクロバットはさらに難

 

しいものになろう。ヒラリーは邪魔者を物理的に消すか

 

らだ。

 

 

 

 

 

因果なことに、ドゥテルテの親中は、左翼のイデオロ

 

ギー的要素を含み、単なるパフォーマンスではないので

 

ある。ここが、日本の政治家や学者が見落としている、

 

あるいは理解できない、ドゥテルテの運命の暗い淵なの

 

だ。

 

 

 

 

 

 

 

・‥…━━━☆

 

 

 

今日も最後まで読んでくれてありがとうございます。

 

 

 

 年々にわが悲しみは深くして

 

   いよよ華やぐいのちなりけり

 

           岡本かの子

 

 

 

 

 

みんな、あしたこそ、幸せになあれ!

 

 

 

0∞∞0∞∞0∞∞0∞∞0∞∞0∞∞0∞∞0∞∞0∞∞0

 

 

 

あとがき

 

 

 

ご意見、ご感想は、ツイッターのDMでください。

 

 

 

0∞∞0∞∞0∞∞0∞∞0∞∞0∞∞0∞∞0∞∞0∞∞0

 

 

 

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発行人 :兵頭正俊

 

 

以上は「兵頭に訊こう」より

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