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2017年2月 9日 (木)

700万人が”瞬殺”死者は最大1億人!?(1/4)

 
PlinianEruption_11.jpg
イメージ画像:「Thinkstock」より

 新年早々、縁起でもないと思われるかもしれないが、新しい年が始まったばかりの今だからこそ、注意喚起の意味も込めて、かつて九州の縄文文化を壊滅させた「巨大カルデラ噴火」または「破局噴火」の話をしなければならない。これが現代の日本で起きれば、最悪で1億人の死者が出ると想定される……つまり「日本の終わり」が訪れるかもしれないのだ。今後の日本で「巨大カルデラ噴火」や「破局噴火」が起きるとすれば、それは「いつ」「どこ」なのか、考察してみることにしたい。

■6700年に一度の破局噴火、すでに7300年が過ぎている!

 火山学において「プリニー式噴火」といえば、多量の軽石や火山灰を放出する爆発的な火山噴火のことだ。その代表例としては、西暦79年にイタリアのヴェスヴィオ山が噴火して、古代都市ポンペイが壊滅したケースがある。これほど規模が大きい場合は、「ウルトラプリニー式噴火」、あるいはカルデラの形成を伴うことから「カルデラ噴火」とも呼ばれる。さらに、地球環境の一部に壊滅的被害をもたらす場合は「巨大カルデラ噴火」または「破局噴火」と呼ばれる。ちなみに破局噴火を引き起こす火山を、英語では「スーパーヴォルケーノ」となる。

PlinianEruption.jpg
7300年前の幸屋火砕流と鬼界アカホヤ火山灰
画像は「Wikipedia」より引用

 群馬大学教育学部の早川由紀夫教授(地質学)は、地震と同様に、火山噴火もマグニチュード(M)で表すことを提唱しており、これを「噴火マグニチュード」と呼んでいる。氏によれば、破局噴火をM6.5(噴出量300億トン)以上の噴火と仮定すると、日本では過去12万年の間に18回起きているという(『月刊地球』、2003年11月号)。つまり、約6700年に一度は破局噴火が起きていた計算になる。日本で最後に起きた破局噴火は、7300年前に鹿児島県南方沖で海底火山(鬼界カルデラ)が巨大噴火したケースであり、前述のように、この噴火によって九州で栄えていた縄文文化が壊滅した。6700年に一度は起きる破局噴火が、過去7300年間にわたり起きていないということは、次の破局噴火が「いつ起きてもおかしくない」状況であるということだ。これはまったく誇張ではなく、実際に東京大学の藤井敏嗣名誉教授など複数の火山学者が、同様の警告を発している。

■噴火リスクが高い「危険すぎるカルデラ」はどこ?

 では、次の破局噴火は「いつ」「どこで」起きるのだろうか? そのような質問に対して明確に回答できる火山学者はいないだろう。しかし、過去の日本を襲った破局噴火を調べることによって、ある程度の予測を行うことは可能と思われる。

 まず、過去に破局噴火を起こした火山は、日本では九州と北海道に集中している。過去12万年の間に起きた10回(「破局噴火」の定義は科学者によって異なるため、回数については必ずしも一様ではない)のうち6回が九州、4回が北海道だ。つまり、破局噴火の数からいえば九州がもっとも可能性が高いと、ある程度の見当をつけることはできるだろう。以降に、東京大学地震研究所の前野深(ふかし)助教(火山地質学)が、噴火を繰り返す可能性が高く、リスクが大きいものとして挙げているカルデラのいくつかを紹介する。(「産経ニュース」、2014年10月22日

     

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