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2017年4月13日 (木)

日本列島周辺の太平洋火山帯で急激に活発化する火山活動。

日本列島周辺の太平洋火山帯で急激に活発化する火山活動。そして、日本の33度ゾーンで「継続」していること         

               

                2017/03/26             

                                           

2017年3月24-25日に噴火した日本周辺の火山

・Google Earth

この3月は、環太平洋火山帯を中心に非常に火山活動が活溌だったのですが、 3月24日から 25日にかけて、日本の周辺でも際だった火山活動が報告されました。

「際だった」というのは、たとえば、冒頭の地図にあるうちの、カムチャッカ半島カムバルニー火山は「 250年ぶりの噴火」ということになっていて、3月24日に気象庁から海底噴火の警報が出された伊豆諸島にある「ベヨネース列岩」もまた、その周辺で活溌な活動があったのは 65年前のことでした。

冒頭のそれぞれの火山について、そして、最近の世界の火山活動についてご紹介しておきたいと思います。

 

250年ぶりに大噴火を起こした火山のあるカムチャッカでは、現在4つの火山が噴火中

250年ぶりに噴火したカムチャッカ半島のカムバルニー火山 3月24日

earth-chronicles.ru

ロシアの報道によれば、カムチャッカ半島にあるカムバルニー火山は、3月24日に激しい噴火を起こし、ロシア当局は、航空コードを上から2番目のオレンジ警報に上げています。

この火山は、記録が残っている最後の噴火が 1769年のことで、実に 248年ぶりの噴火ということになります。

このカムバルニー火山の噴火の「噴煙」の様子を動画で見ますと、なかなかおどおどろしいもので、下のような感じで噴煙を上げています。

 

カムチャッカ半島もまた、昨年以来、火山活動が激しいですが、カムチャッカでは、他にもシベルチ山(Shveluch)、クリチェフスカヤ山(Klyuchevskoy)、チクラチキ山(Chikurachiki)が噴火していて、3月26日現在、噴火中の火山は以下のようになります。

・Google Map

カムチャッカ半島は下のように火山が密集している場所でして、本当に本格的にこのあたりの地質活動が激しくなれば、どんどん連動することも不思議ではないような感じはします。

カムチャッカ半島の火山一覧
Volcano World

そして、同じアジア側の環太平洋火山帯の日本列島も、ここ数年は火山活動がやはり活溌ですが、先日「気になる場所」で、海底火山の活動があることが伝えられました。

 

 

伊豆諸島「ベヨネース列岩」の噴火の場所が示すこと

日本の伊豆諸島にある「ベヨネース列岩」という、あまり聞き慣れない海底地質の場所で、3月24日に以下のように報じられました。

「ベヨネース列岩」に噴火警報 伊豆諸島・青ヶ島の南の岩礁

NHK 2017/03/24

海上保安庁が24日、上空から行った観測で、伊豆諸島の青ヶ島の南の海域にある岩礁「ベヨネース列岩」で、海面の変色が確認されました。

気象庁は今後、小規模な海底噴火が発生する可能性があるとして、24日午後3時、「ベヨネース列岩」に噴火警報を発表し、周辺の海域では海底噴火に警戒するとともに、噴火による軽石などに注意するよう呼びかけています。

「ベヨネース列岩」で海面の変色が確認されたことを受けて、海上保安庁は、午後3時すぎに航行警報を出し、「ベヨネース列岩」の付近を航行する船舶に対して注意するよう呼びかけています。

このベヨネース列岩というのは下の場所にあります。

ベヨネース列岩の場所
・Google Map

昭和27年(1952年)には、このベヨネース列岩のカルデラ上にある明神礁(みょうじんしょう)という場所で大規模な海底火山が起きています。

1952年の明神礁の噴火

気象庁資料

この海底火山の活動に対して「気になる場所」というように書きましたのは、何といいますか、要するに「 33度線ゾーン」なのですね。

何のことかよくおわかりにならない方もあるかと思いますが、昨年 10月の記事、

鳥取の地震と「使者からいただいた33度線的偶然」から、関東大震災のあった1923年の「日本列島の地震と噴火」の状況と現在を比較するに至る
 2016/10/21

で、「 2016年の日本列島周辺での顕著な地震活動」について記したのですが、そこに下の図を載せました。

 

その図にベヨネース列岩を加えていますが、「緯度だけの問題」でいえば、熊本の地震の場所と、今回の海底火山の場所は「似たもの」といえるのでした。

まあ、こういう 33度線だとか「緯度の相似」だとかいうものは、地質学的には何の意味もないことですので、あくまで私個人が「気になったこと」ということ以外の何ものでもありません。

この伊豆沖は、昨年の、

最大M6.2を筆頭に、M4.5以上の地震が「1日で13回連続して発生」した9月23日の関東沖
 2016/09/24

という記事でご紹介しましたように、半年ほど前に、わりと激しい群発地震が起きています。陸地での揺れや被害がなかったために、一般で報じられることはありませんでしたが、印象に残る出来事でした。

関東沖の群発地震を報じた海外のメディア

M6.2 earthquake followed by series of 11 quakes hit Japan

 

そんなこともあり、この「日本列島の 33度線ゾーン」での地質的に活溌な状況は「継続」しているように感じます。

特に、この3月は世界的に火山活動がものすごく活溌で、それは、地球の記録の、

3月第二週の1週間だけで「15の新しい火山の噴火」が発生
 2017/03/21

という記事でも、3月の活溌な火山活動のことをご紹介したことがありますが、やはり沈静化には向かっていないようで、傾向としはては、この火山噴火の増加傾向は続くと思われます。

昨年 2016年の 6月の、

異次元噴火 : 2016年の火山噴火の数は過去との比較で「別次元」の極端さになることがデータ上からほぼ確定…
 2016/06/03

という記事では、「 2016年という年は、平年の2倍のペースでの火山の噴火が起きている」ということをご紹介しました。

今年 2017年は、まだ3月ですので、2どうだこうだとは言えないですが、現時点では、その昨年を上回るかもしれないペースで火山の噴火が起きています。

 

何というか・・・今年は、自然災害全体として、ものすごいペースとなっていまして、たとえば、アメリカの森林火災は、現時点で「平年の 10倍のペース」となっていることが報じられていました。

Driven by heat and high winds, wildfires are 10 times worse this year than average

このアメリカ、そして、世界中の「森林火災の異常な多さ」については、また別の機会にご紹介したいと思いますが、報道ではこの原因を「気候変動により」というような説明がされています。

しかし、原因が何であろうと、たとえば、この「 10倍の発生数」というのは、ただごとではない状態です。

そして、アメリカの森林火災の本番は夏ですので、これからなのです。

他にも、南米で進行している洪水は、たとえば、ペルーでは、今年に入ってからの大雨で「死者が 90人、被災者が 12万人に達した」と報じられています(sankei.com)。しかも、雨は4月までは降り止まない見込みだそうで、今のペルーは「ノアの方舟の時代」のような経験の渦中にいます。

水にしても火にしても、とにかく極端で、そんな中で、火山活動や、あるいは地震なども、おそらく、ここまでの状況を見ていますと、断続的に活溌な状態は続いていくと思われます。

地震の予測や火山噴火の予測は現時点では意味がないですので、具体的なことはともかくとして、「地質の活発化は継続している」ということを再度認識すればいいのだと思います。

 

厳密な理論とはいえないですが、「黒点が最も少ない時代に、大きな噴火と大きな地震が発生しやすい」ということは、統計的にある程度は言えます。

これについては、

噴出する「地震を起こすものの正体」: 月、重力、太陽活動、宇宙線、惑星直列
 2016/04/22

という記事で少しふれましたが、今、太陽は完全な黒点ゼロ時代に進んでいまして、あくまで「傾向」でしかないですが、地質が活発化しやすくなっているとは思います。

いろいろどんよりとしそうな時期であり時代となってしまう可能性もあるのかもしれないですが、どんな時期や時代であろうと、生きていくなら生きていくしかないです。

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