トランプの最後の闘い(2/3)
◆ トランプ最後の闘い (その2) ◆
━━━━━━━━━━
最近はトランプを素人だ、無知だというのが流行ってい
る。それは米日の既得権益支配層が、トランプの改革を
そのように印象づけたいのである。
日本で小沢・鳩山の政権交代が起きたときもそうであっ
た。素人だ、無知だという声が東京の大手(「記者クラ
ブ」)陰謀メディアを中心に一斉に起きた。
この非難は乗りやすいのが特徴だ。しかし、ひとつの重
大な視点を隠している。それなら玄人の政治とは何なの
かという視点だ。自民党の政治には、どのような間抜け
が大臣になっても、素人という非難は起きない。
つまり既得権益支配層のいうままの政権は、清濁併せ呑
む玄人政治であり、既得権益をひっくり返す政治は素人
だといっているのにすぎないのだ。
革命に混乱は必至である。混乱の起きない革命などあり
得ない。「人は右、車は左」といっていたところに「人
は左、車は右」と突きつけるようなものなのだ。当然、
混乱が起きる。素人だ、無知だというバッシングが起き
てくる。ただ、革命側は、アンシャン・レジームの反撃
を事前に見越して、人事で準備しておかねばならない。
政権交代後に、鳩山由紀夫は閣外に小沢一郎をおくこと
で、米国を司令塔とする反撃の強さを読み誤った。副総
理として迎え入れ、すべての反撃を小沢一郎に迎え撃た
せるべきだった。
鳩山の場合は、一党で圧倒的多数派の上に立っていた。
それに比べて、トランプは遙かに脆弱な基盤の上に立っ
ている。苦悩に満ちた出発になった。
トランプ政権内部にねじれがある。ひとつはワシントン
DC派であり、もうひとつはニューヨーク派である。トラ
ンプが生き残り、歴史に残る改革をやれるかは、このニ
ューヨーク派にかかっている。その一角のリンスが葬ら
れた。次はバノンが狙われている。
米国の裏権力は、トランプ政権のワシントンDC派、その
中心のペンス副大統領に実権を集める。4年間トランプ
を叩き続け、4年の短命で、あるいは弾劾裁判でそれ以
前にもトランプを葬るつもりだ。
「元国家安全保障局(NSA)スパイのジョン・シンド
ラーは、同僚の諜報機関幹部が、陰の政府が、トランプ
に対する核戦争を宣言したので“彼は牢獄で死ぬことに
なるだろう。”という電子メールを彼に送ってきたと、
ツイッターで書いた」。米国の裏権力は、こういった革
命的政治的な革命を二度と起こさせないためにも、徹底
してトランプの人物破壊をやるだろう。
Paul Craig Roberts は、こうも書いていた。
「アメリカを支配している軍安保複合体とウオール街エ
リートの宣伝屋として機能している印刷メディアも、TV
メディアも、アメリカ国民が、でっちあげられた情報以
外何も知らずにいるよう尽力している。TVをつけて、新
聞を読むあらゆる家庭や個人は、既成支配体制を構成す
るごく一握りのために役立つ、でっち上げられたウソの
現実の中で暮らすよう洗脳されている。
トランプは、この既成支配体制は一介のアメリカ大統領
より強力だという自覚無しに、それに挑戦したのだ。
今起きているのはこういうことだ。オバマ大統領二期目
に、売女マスコミを駆使した軍安保複合体とネオコンに
よってロシアとロシア大統領が悪魔に仕立てられている。
ロシアとの接触や、アメリカ・ロシア間のでっちあげら
れた緊張に疑問を投じる記事を、可能性として反逆罪の
ような、疑わしい行動にまで結びつけることができる、
ニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポスト、CNN、
MSNBCや、その他諸々の管理された売女マスコミの実力
によって、こうした悪魔扱いは促進されている。
トランプと彼の顧問連中はあまりに不慣れで、フリン解
任の結果、トランプ大統領とロシア諜報機関とのつなが
りというこのでっち上げを認めてしまうことになるのに
考えが及ばなかった」
(引用終わり)
「トランプは、この既成支配体制は一介のアメリカ大統
領より強力だという自覚無しに、それに挑戦したのだ」
というが、これは半分だけしか当たっていない。つまり、
それがトランプの良さでもあるのだ。もし若いときから
トランプがワシントン政治にどっぷり浸かっていたら、
今日の革命的な政策を掲げることはなかっただろう。
トランプも米国の裏権力の存在は知っていた。さらにそ
れより強大な英国の裏権力の存在も知っていた。かれが
知らなかったのは、それに立ち向かう勢力の圧倒的な少
なさだ。
米国という国家の中の国家CIA、FRB、メディア、それを
統括する「300人委員会」を敵に回したら、既成の米国
政治家は逃げる。実際、共和党はそのように振る舞って
いる。
(「その3」に続く)
・‥…━━━☆
今日も最後まで読んでくれてありがとうございます。
年々にわが悲しみは深くして
いよよ華やぐいのちなりけり
岡本かの子
みんな、あしたこそ、幸せになあれ!
0∞∞0∞∞0∞∞0∞∞0∞∞0∞∞0∞∞0∞∞0∞∞0
あとがき
ご意見、ご感想は、ツイッターのDMでください。
0∞∞0∞∞0∞∞0∞∞0∞∞0∞∞0∞∞0∞∞0∞∞0
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最近はトランプを素人だ、無知だというのが流行ってい
る。それは米日の既得権益支配層が、トランプの改革を
そのように印象づけたいのである。
日本で小沢・鳩山の政権交代が起きたときもそうであっ
た。素人だ、無知だという声が東京の大手(「記者クラ
ブ」)陰謀メディアを中心に一斉に起きた。
この非難は乗りやすいのが特徴だ。しかし、ひとつの重
大な視点を隠している。それなら玄人の政治とは何なの
かという視点だ。自民党の政治には、どのような間抜け
が大臣になっても、素人という非難は起きない。
つまり既得権益支配層のいうままの政権は、清濁併せ呑
む玄人政治であり、既得権益をひっくり返す政治は素人
だといっているのにすぎないのだ。
革命に混乱は必至である。混乱の起きない革命などあり
得ない。「人は右、車は左」といっていたところに「人
は左、車は右」と突きつけるようなものなのだ。当然、
混乱が起きる。素人だ、無知だというバッシングが起き
てくる。ただ、革命側は、アンシャン・レジームの反撃
を事前に見越して、人事で準備しておかねばならない。
政権交代後に、鳩山由紀夫は閣外に小沢一郎をおくこと
で、米国を司令塔とする反撃の強さを読み誤った。副総
理として迎え入れ、すべての反撃を小沢一郎に迎え撃た
せるべきだった。
鳩山の場合は、一党で圧倒的多数派の上に立っていた。
それに比べて、トランプは遙かに脆弱な基盤の上に立っ
ている。苦悩に満ちた出発になった。
トランプ政権内部にねじれがある。ひとつはワシントン
DC派であり、もうひとつはニューヨーク派である。トラ
ンプが生き残り、歴史に残る改革をやれるかは、このニ
ューヨーク派にかかっている。その一角のリンスが葬ら
れた。次はバノンが狙われている。
米国の裏権力は、トランプ政権のワシントンDC派、その
中心のペンス副大統領に実権を集める。4年間トランプ
を叩き続け、4年の短命で、あるいは弾劾裁判でそれ以
前にもトランプを葬るつもりだ。
「元国家安全保障局(NSA)スパイのジョン・シンド
ラーは、同僚の諜報機関幹部が、陰の政府が、トランプ
に対する核戦争を宣言したので“彼は牢獄で死ぬことに
なるだろう。”という電子メールを彼に送ってきたと、
ツイッターで書いた」。米国の裏権力は、こういった革
命的政治的な革命を二度と起こさせないためにも、徹底
してトランプの人物破壊をやるだろう。
Paul Craig Roberts は、こうも書いていた。
「アメリカを支配している軍安保複合体とウオール街エ
リートの宣伝屋として機能している印刷メディアも、TV
メディアも、アメリカ国民が、でっちあげられた情報以
外何も知らずにいるよう尽力している。TVをつけて、新
聞を読むあらゆる家庭や個人は、既成支配体制を構成す
るごく一握りのために役立つ、でっち上げられたウソの
現実の中で暮らすよう洗脳されている。
トランプは、この既成支配体制は一介のアメリカ大統領
より強力だという自覚無しに、それに挑戦したのだ。
今起きているのはこういうことだ。オバマ大統領二期目
に、売女マスコミを駆使した軍安保複合体とネオコンに
よってロシアとロシア大統領が悪魔に仕立てられている。
ロシアとの接触や、アメリカ・ロシア間のでっちあげら
れた緊張に疑問を投じる記事を、可能性として反逆罪の
ような、疑わしい行動にまで結びつけることができる、
ニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポスト、CNN、
MSNBCや、その他諸々の管理された売女マスコミの実力
によって、こうした悪魔扱いは促進されている。
トランプと彼の顧問連中はあまりに不慣れで、フリン解
任の結果、トランプ大統領とロシア諜報機関とのつなが
りというこのでっち上げを認めてしまうことになるのに
考えが及ばなかった」
(引用終わり)
「トランプは、この既成支配体制は一介のアメリカ大統
領より強力だという自覚無しに、それに挑戦したのだ」
というが、これは半分だけしか当たっていない。つまり、
それがトランプの良さでもあるのだ。もし若いときから
トランプがワシントン政治にどっぷり浸かっていたら、
今日の革命的な政策を掲げることはなかっただろう。
トランプも米国の裏権力の存在は知っていた。さらにそ
れより強大な英国の裏権力の存在も知っていた。かれが
知らなかったのは、それに立ち向かう勢力の圧倒的な少
なさだ。
米国という国家の中の国家CIA、FRB、メディア、それを
統括する「300人委員会」を敵に回したら、既成の米国
政治家は逃げる。実際、共和党はそのように振る舞って
いる。
(「その3」に続く)
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今日も最後まで読んでくれてありがとうございます。
年々にわが悲しみは深くして
いよよ華やぐいのちなりけり
岡本かの子
みんな、あしたこそ、幸せになあれ!
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あとがき
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以上は「兵頭に訊こう」より
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