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2017年7月30日 (日)

始まった欧州の金融危機とジム・ロジャーズの最悪の警告

始まった欧州の金融危機とジム・ロジャーズの最悪の警告

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ジム・ロジャーズのもっとも新しい警告は、ビジネス・インサイダーのCEO、ヘンリー・ブロジェット(Henry Blodget)のインタビューで言った「生涯で最悪のクラッシュが、今年の後半か遅くとも来年に起ころうとしている」である。

(この記事は、メルマガ第210号のダイジェストです。全文はメルマガでお読みください)
始まったスペインの銀行の連鎖的な破綻

かねてから「破綻秒読み」と報じられてきたスペインのポプラール・エスパニョール銀行(Banco Popular)が、6月6日、とうとう市場から「破綻不可避」のジャッジを下されました。

これに対して、間髪おかずにスペインの銀行の中で最大の資産を持つサンタンデール(Santander)銀行が買収による救済を発表したことで、EU市場の混乱を未然に防ぐことができたようです。

・・・英国紙のテレグラフは、スペインの銀行の破綻は、「ヨーロッパの新しい金融危機の始まりかもしれない」とバズリ指摘しています。

・・・この銀行の破綻は、投資家に次の新たな懸念をもたらしました。
ポプラール・エスパニョールと同じように、「大きすぎて潰したくても潰せない銀行」が他にも出てくるのではないか、ということです。

・・・ウォルフ・ストリート(Wolf Street)の創始者、ウォルフ・リッヒャー(Wolf Richter)によると、多くの人が、すでにリベルバンク (Liberbank)を、非常に脆弱な銀行として“特定している”とのこと。

破綻処理は、ベイル・アウトからベイル・インへ

・・・ウォルフ・リッヒャーは、先週の6月10日に書いた記事『まさに倒れる寸前のもうひとつのスペインの銀行』の中で、このように書いています。

「2012年のベイル・アウトの一週間の間、大きな嵐が吹き荒れた。
それ以来、スペインの銀行システムには、その不確実性と将来的な疑念によって、暗雲が垂れ込めている。
6月6日の火曜日に発表された強制的なベイル・インとサンタンデールへのポプラール・エスパニョール銀行の売却は、投資家の神経をいっそう苛立たせている」。

・・・EU加盟国の銀行は、2016年1月1日からベイル・インが実施されることが決められています。
ポプラール・エスパニョール銀行の破綻は、EU加盟国のスペインで、ベイル・インが実際に行われたことを示したのです。

・・・リベルバンク は、2012年10月にもムーディーズによって、格付けを「Ba2」から投機的(ジャンク)等級の「Ba3」に引き下げられています。

リベルバンク の株価は、6月8日の木曜日、20%も下落しました。
そして、翌金曜日にも、さらに19%の下落。(株価)

・・・今後、銀行の連鎖倒産・・・スペインの金融危機は、さらに深刻化していくでしょう。

ECBがユーロ紙幣の印刷を止めれば、すぐにイタリアは破綻する

イタリアの場合は、より深刻です。

ケイシー研究所(Casey Research)のニック・ギアムブルーノ(Nick Giambruno)は、はるかに大きなバブル崩壊(スーパー・バブル崩壊)が迫っていると警鐘を鳴らしています。

ケイシー研究所とは、「来たるべき金融崩壊が(内戦の)引き金になるだろう。 金融危機によって、もうすぐ米国本土で内戦が始まる」と断言した米国の有名なベストセラー作家で投資家のダグ・ケイシー(Doug Casey)が主宰する経済・金融専門のシンクタンクです。

・・・ECBは、かれこれ6年以上も、スペインとイタリアの国債を購入し続けています。
そのお陰で、欧州発の債務危機が他のEU諸国に広がるのを防ぐことができたのです。


・・・ケイシー研究所の
ニック・ギアムブルーノは、このように言います。

「イタリアの銀行は、推定2300億ユーロ相当のイタリア国債を保有している。
イタリア国債の唯一の大口の買い手であるECBが身を引いてしまえば、すぐさま、イタリア国債は暴落し金利は急騰する。
今後の債券の暴落がイタリアの銀行のバランスシートを壊滅させ、イタリアの銀行の墓場ができるだろう」。

「米国のスーパーバブルは、はじける寸前にある」

・・・前述したように、ケイシー研究所のタグ・ケーシーは、「このスーパーバブルは、はじける寸前にある」という記事の中で、このように書いています。

「インフレ」という言葉は、もっとも誤用されている言葉のひとつである。
その本当の意味を考える人は、ほとんどいない。

「インフレとは何か」と訊かれると、人々はこう答える。
「それは、モノの値段が上がることです」・・・

それは完全な間違いだ。原因と結果を混同しているから、そうした間違いを犯す。

「インフレ」とは、マネー・サプライ(通貨供給量)の増加のことである。
マネー・サプライ(通貨供給量)が、モノの実質的な価値より上回ったときに値段が上がる。

この簡単な理屈を、人々は忘れている。

・・・どの国の中央銀行も、「小幅なインフレは良いインフレであるから、中央銀行はそれを目指す」と言っている。

とんでもない!
貯蓄こそが資本創造の基礎になっているにも関わらず、「インフレ」は貯蓄の価値を破壊してしまうからである。

「小幅なインフレは良いインフレである」と主張している人々は、とても危険な人々であると認識しておくことが大切だ。

・・・連邦準備制度理事会(FRB)は、去年の暮、2017年中に3度の利上げを見込んでいると発表しました。
そして今日もまた、今年の年末に向けて、金融引き締め政策を継続する考えを明らかにしました。

具体的には、今年の9月から債券への投資を段階的に縮小(再投資の縮小)し、4.5兆ドル規模のバランスシートの縮小に着手することによって、利上げに誘導すると言っているのです。

アベノミクスはウォール街への利益誘導で、その役目を終えた

・・・FRBは、2008年のリーマンショック以降、果敢に資産買入れ繰り返して、総資産をそれまでの9000億ドルから4.5兆ドルまで増大させました。

もっとも、FRBによる資産購入プログラムが本格的に始まったのは2012年暮からのことです。これは、安倍政権の誕生と軌を一にしています。

つまり、安倍政権の誕生は、ウォール街とワシントンによる計画であって、アベノミクスを支援することによって、株高を演出するためだったのです。

・・・言われているように、アベノミクスは幻想どころか、ウォール街の国際銀行マフィアが日本の国富をバキューム・カーのように吸い上げることを目的にした悪性プログラムに過ぎないのです。

アベノミクスの本質は、異次元の量的金融緩和によって完全に返済不能なまでの天文学的な借金を日本政府に負わせ、「円」の購買力を減価させることです。

つまり、日本の国民をより貧乏にして日本政府に対する依存度を高めることなのです。

この方法を、中央銀行のカラクリを暴いている米国の専門家たちは、「漸進主義(クリープ・インクリメンタル)的アプローチ法」、もしくは、「増加的アプローチ法」と名付けています。

「増加的アプローチ法」は、バラク・オバマが、5000万人もの米国民をフード・スタンプに依存させることに成功した手口です。

「漸進主義(クリープ・インクリメンタル)的アプローチ法」にしても、「増加的アプローチ法」にしても、国民に気づかれないように、段階的に国民を貧乏にしていって、最終的には政府の庇護なしには国民生活が成り立たないようにしてしまうのです。

森友・加計疑獄と東京オリンピック

・・・政府は、東京オリンピックの当初予算3000億円を、都庁が最終的にはじき出した1兆3900億円の巨額水増し予算を、半ば合意が形成されたかのように既成事実化し、その経済波及効果を32兆3000億円と見積もったことを容認しています。

その理由は、日本企業の400兆円超の内部留保を投資に回すように促し、さらには資金需要を喚起することによって、民間銀行が日銀の当座預金に預けたままにしている準備預金を、大企業への融資や、不動産購入のローンに回すよう促すことによって、出口(なき)戦略--つまり、国債の購入をそろそろ打ち止めする方策を模索しているからです。

しかし、東京の資産バブルは、2020年のオリンピックを待たずして破裂しそうな兆候が出ています。

安倍政権が憲法改正を急ぐあまり、日本株を高値に維持することによって支持率を高止まりにしようと、日銀に急激な異次元の量的緩和に踏み切らせた反動が早くも起こっているのです。

アベノミクスは、米国の株高のために駆り出されました。

そして、海外のヘッジファンドは、暴落させるタイミングを虎視眈々とうかがっています。

日本のほうが、ヨーロッパより米国より、いっそう深刻です。米国の金融システムはすでに災害の危機に瀕しているのです。

米・財務省は、3月15日の期限到来後も借り入れを続け、今後、数ヵ月はデフォルトを回避することが可能になりました。
しかし、それも2017年9月末の会計年度末までことで、それ以降は再びデフォルト危機が叫ばれることになります。

前述したように、ちょうどその時期に、FRBは国債などの資産購入への再投資を停止することになっています。
米国は、内部から完全に分断されてしまったのです。

「今年後半か遅くとも来年に、生涯で最悪のクラッシュが起こる」-ジム・ロジャーズ

・・・ジム・ロジャーズのもっとも最近の警告は、ビジネス・インサイダーのCEO、ヘンリー・ブロジェット(Henry Blodget)のインタビューで言ったことです。

そこで彼は、「生涯で最悪のクラッシュが起ころうとしている」と切り出しました。

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今度の彼の警告は、「今年後半、(遅くとも)来年までに大規模な株式市場の暴落が起こる」と、タイムラインを提示してきました。

6月9日のビジネスインサイダー(BI)から、以下、要点を抜粋します。

BIのブロジェット: 「テレビの視聴率というものは、クラッシュが始まるとともに上昇していくようです。
そこで、それは、いつ起こり得るのでしょう?」

ロジャーズ:「今年(2017年)後半、あるいは来年・・・」

BIのブロジェット:「今年後半、あるいは来年ですか・・・」

ロジャーズ:「そうです、そうです、メモしておいてください」

BIのブロジェット:「それを引き起こすきっかけとなるのは何でしょう?」

ロジャーズ:「面白いのは、こうしたことは、常にわれわれが注意していないところから始まるものだ、ということです。

2007年に、アイスランドは破産しました。
ベアー・スターンズは破綻しました。 リーマン・ブラザーズも破綻しました。
破綻は、そのように螺旋を描いて連鎖します。
こうしたことは、常にわれわれが意識していないところで起こるものです。

私には、どれが崩壊の引き金になるのか分かりません。
今度は、破綻した米国の年金制度かも知れません。

それは、われわれが一顧だにしない国から始まるかもしれません。
あらゆる可能性を想定しなければなりません」。

BIのブロジェット:「今度のクラッシュは、どれくらいの規模になるとお考えですか?」

ロジャーズ:「あなたの生涯で最悪のものとなるでしょう」

BIのブロジェット:「今までにも、最悪のクラッシュはありました」

ロジャーズ:「今度のクラッシュは、私の生涯にとっても最悪のものとなるでしょう。
私は、あなたより年上で多くの経験を持っています・・・。それは、本当に深刻な事態となるでしょう」

BIのブロジェット:「それは怖いですね」

ロジャーズ:「ええ」

BIのブロジェット:「われわれを救うことはできるでしょうか?」

<省略>

ロジャーズ:「そう、だから私はアジアに引っ越したのです。私の娘は、来るべきことに備えて、中国語の標準語を話すようになりました。   

政府は機能せず、政党は消失します。そして、国家は破綻するでしょう。

アイスランドが破綻しましたが、それ以上の規模の崩壊が、そこここで起こるでしょう。
長く続いた企業も同じです。リーマン・ブラザーズは150年続いたのです。博物館や病院、大学、金融機関なども例外ではありません」

・・・「それならそれで少しでも長引かせたい。われわれは何を準備していいかさえ分からないままだ」・・・人々の偽らざるつぶやきです。

商業向けローンの急激な減少は不況の明確なシグナル

・・・「ローン(資金の貸し出し)の供給が逼迫しているか、ローンの需要が減少しているかにかかわらず、商業向け・産業向けローン(Commercial  and Industrial Loans)の残高が減少に転じると、不況はすでに進行中であるか、すぐに始まります」・・・

たとえば、今年に入ってから「サブプライム自動車ローンの延滞率が過去7年で最高水準」に達しました。
米サブプライム自動車ローンの貸倒率は金融危機以降、最高となっています。

すでに自動車ローンは右肩下がりのカーヴを描いて減少しています。
住宅ローンの貸し出し残高も減少を続けています。その他、すべての貸し出しは減少に転じています。

連邦準備制度理事会(FRB)が公表した銀行ローン最新版報告によれば、年初では、前年同期比で7%の増加となっていたものが、3月末には3%、4月末には2.6%と一方的に減少を続けており、年率換算では、わずかに1.6%であることが分かりました。

これは、2011年以降最も低い伸び率です。

とりわけ重要なのが、ローン残高が減少していく速さです。

FRBが、今年3月以降のデータを公表したとき、さらにローン残高が減少していれば、「なぜFRBは、9月から金融引き締めを断行するのか」と訝しがる米国人が大勢出てくるでしょう。

米国の経済崩壊は間違いなく迫っています。そして日本も・・・

ジム・ロジャーズは言いました。
「その規模は私の生涯で最悪の崩壊になるだろう」・・・


(この記事は、メルマガ第210号のダイジェストです。全文はメルマガでお読みください)
以上は「kaleido scope」より
遂にその時が来るようです。良くいままで持ちこたえたものです。  以上

 
 
 

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