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2017年7月17日 (月)

地球リセットの時期? : イエローストーンで過去40年で最大規模の地震と群発地震が。そして昨年以来、世界各地で活動の兆しが伝えられる超巨大火山たち

地球リセットの時期? : イエローストーンで過去40年で最大規模の地震と群発地震が。そして昨年以来、世界各地で活動の兆しが伝えられる超巨大火山たち         

               

                2017/06/18             

                                           

2017年6月17日の米国の報道より

IFL Science

アメリカのイエローストーン国立公園で 6月15日にマグニチュード 4.5の地震が発生し、それと前後して、この1週間ほど 200回を超える群発地震が続いています。

このマグニチュード 4.5というのは、規模としては 2014年3月のマグニチュード 4.8以来ということで、3年ぶりの大きな地震ということになります。3年ぶりだと、大した感じではないと思われるかもしれないですが、そもそも、その 2014年3月の M4.8 の地震は「イエローストーンでの観測が始まって以来最大の地震」だったのです。

そういう意味では、過去数十年と比べて、この2〜3年はイエローストーンでの地震は、規模も回数も増えてきているというようなことは言えるのかもしれません。

イエローストーンが地下が持つ「地球の環境を根本的に変える」もうひとつの要素

イエローストーンについて書いた最も新しい記事は、昨年8月の、

イエローストーン近くの川が「沸騰」してから4カ月後の夏、周辺の川では1万匹にのぼる魚が大量死…
 2016/08/18

というものでしたが、ここにある、

> イエローストーン近くの川が「沸騰」してから4カ月後

というフレーズは、その言葉通りに、昨年の4月、イエローストーン近くの川が「沸騰している」のが発見されたのでした。

2016年4月14日のツイッターへの投稿

Mysterious Universe

そして、その4ヶ月後に、イエローストーン・リバーという川で、1,000〜10,000匹(正確な数はわからず)の魚が大量死していたということがあったのです。

・川が沸騰

とか、

・川魚が大量死

というのは、このあたりの川では、そうそうあることでなかったですので(このあたりではなくとも、川が沸騰するということはあまりないでしょうが)、かなり話題となっていました。話題というのか、つまりは「噴火と関係あるのではないか」という懸念というか、そういうものです。

イエローストーンは知名度の高い超巨大火山であるだけに、何かあるごとに話題となりますが、この数年に限っていえば、イエローストーンでの壊滅的な大噴火は起きていません(そりゃそうだ)。

視覚的な意味では、噴火ではないですが、昨年の 8月7日にイエローストーンで大火災が発生し、その煙の様子が「噴火のようだ」と話題にはなっていました。

2016年8月7日 イエローストーン国立公園(噴火ではなく火災)

・KBZK

私は誕生日が 8月7日ですので、この噴火のような火災のことはよく憶えています。

とにかく、ことあるごとに話題となるイエローストーンですが、「どうして話題となりやすいのか」ということを再度確認しておきますと、科学的な意味での予測として以下のようなことが考えられているからです。イエローストーン国立公園 – Wikiipedia からの抜粋です。

今後予想される噴火

イエローストーンは 60- 70万年前後の周期で巨大噴火を起こしており、前回の巨大噴火より既に 60万年が経過しているので、いずれ近いうちに巨大噴火が起こることが予想されている。

噴火の規模は最悪ピナトゥボ山の噴火( 1991年)の 100倍以上の規模になるとされる。 ユタ大学イエローストーン火山観測所のボブ・スミス所長によれば、超巨大噴火が起きた場合、イエローストーン国立公園は完全に消えてなくなるという。

イギリスの科学者によるシミュレーションでは、もし破局噴火が起きた場合、3-4日内に大量の火山灰がヨーロッパ大陸に着き、米国の 75%の土地の環境が変わり、火山から半径 1000km以内に住む 90%の人が火山灰で窒息死し、地球の年平均気温は最大10度下がり、その寒冷気候は 6年から 10年間続くとされている。

という予測になっているのだそうです。

なお、上に、

> 火山から半径 1000km以内に住む 90%の人が火山灰で窒息死

とありますが、この 1000キロメートルという範囲は実感が湧きにくいと思いますので、図で示しますと、下の円の真ん中の KILL ZONE と書かれた「真っ赤な部分」が、イエローストーンから半径 1,000メートルのエリアです。

他のピンクの部分も、降灰による大きな影響を受けるとされています。

参考として同じ縮尺の日本列島を添えてみましたが、その日本がほとんどすっぽり入るエリアで、科学者たちの予測が現実となれば、影響は大きそうです。

もっとも、イエローストーンの大噴火のサイクルは「 60万年ほど」だとされていますので、このサイクルだと、かなり大ざっぱなレベルの推測でも、噴火の次のサイクルを予測することは不可能ですので、結局は「いつ噴火するのかはわからない」という以上のものにはならないです。

しかし、逆にいえば、確かに「いつかは噴火する」ということも言えるわけで、今の時代にそれは困ると。

それはイエローストーンだけではなく、世界のどこの超巨大火山でもそうですが、「今の時代」に過去のようなことが起きては大変だ、ということから、何かの動きがあるたびに、報じられたり、インターネットなどで話題になったりしているのだと思われます。

それにしても、昨年以来、「世界中で超巨大火山の科学的報道が多い」ことは事実でもあります。

さて、話をイエローストーンに戻しますと、その状態はどのようなものかといいますと、冒頭のマグニチュード 4.5の地震と共に発生している群発地震は、下のようになっています。

2017年6月11〜17日までのイエローストーン地域でのすべての地震

・USGS

多いことには多いですが、イエローストーンは群発地震を起こすことが比較的多い場所でもあり、この群発地震だけで、どうだこうだということは言えません。

ただ結局、「この 10年ほどのイエローストーンでの緩慢な地質的な異変」が拡大し続けている感じもないでもなく、それが続いた先に「噴火」ということもあるのかもしれないということは言えるのかもしれないですが。

この 20年ほどのイエローストーンでの異変としては、

・2004- 2006年にかけてイエローストーン公園の東西 80km南北 30kmの範囲で地盤が最大 12cm上昇。過去にはなかった現象

・1999年にイエローストーン公園内の湖の底で高さ 30m以上、長さ 700mの巨大な隆起が発見される

・イエローストーンの地下 20kmから 50kmまでに、東西 80km南北 40Km(容積は約 4.6万km3)の世界最大のマグマだまりがあることが判明

というようなことがあり、少しずつではあるけれど、「何か変化してきている」ということは言えるようです。

さらに、今年4月に、イエローストーンの地下・・・というより、アメリカ大陸の非常に広い範囲の地下に、「炭素の湖」があることが、英国ロイヤル・ホロウェイ大学の地質学者たちによって発見されたことが、今年4月のフォーブスで報じられていました。

下の赤い部分が、炭素、正確には「溶融炭素」というものの湖となっていることがわかったのだそうです。

2017年4月30日の米国フォーブスより

A Massive Lake Of Molten Carbon The Size Of Mexico Was Just Discovered Under The US

この地図を見た時、

「噴火(火)と炭素の組合せは……最高の二酸化炭素発生コンビなのでは……」

と思いましたが、「炭素が燃えると、二酸化炭素になる」と記憶していますので、イエローストーンではなくてもいいのですが、何らかの「噴火などの地下の巨大な火の事象」があった場合、北アメリカ大陸は「おびただしい二酸化炭素に包まれる」というような可能性があるのかなあと考えてしまいました。

フォーブスの記事の中にも、

融解した炭素(主に炭酸塩)の貯留層は、それらが放出されたならば、劇的かつ即座に地球の環境を 10年間以上変化させる可能性がある。

炭素は、上部マントルの地球の表面の 350キロメートル下にあり、その量は、合計で 110万平方キロメートルの広さに及び、メキシコの国土面積とほぼ同じ大きさとなる。

ありがたいことに、近い将来にこのような放出の事態が起こるリスクはほとんどない。

という下りがあり、この炭素が放出された場合、アメリカのみならず、地球の環境を劇的に変化させてしまう可能性を持つようです。

 

それにしても、地球というのは、「いたるところに、すべてをリセットする仕組みが出来ているものだなあ」と、つくづく思います。

・巨大な小惑星一発

・超巨大火山の噴火が一発

というようなもので、全世界ではなくとも、非常に大きな範囲を「滅ぼす」ことができるわけですし、それらは「いつでも起きる可能性がある」上に、さらに重要なことは、

「これらの事象の勃発は絶対に防げない上に、予防法も存在しない」

ということがあります。

つまり、「噴火しそうな火山の噴火を止める方法は存在しない」ですし、そして、「火山の噴火を止め続ける方法」も存在しないということです。彗星や小惑星の衝突についても同じです。

そして、1度発生すれば、それが契機で「リセット」されて、長い時間の経過の後でまた再生する。

おそらく、ずーっと昔も、そういう「リセットの積み重ね」で地球はやってきたのかもしれないです。

超巨大火山がわりと満遍なく地球に配置されているのも、「いざとなればリセットいたします」という地球の意志なのかもしれません。

 

最近の記事でも、イタリアの「ネアンデルタール人を滅ぼしたかもしれない火山に活動の兆候」について記しました、

「ネアンデルタール人を滅ぼしたかもしれない超巨大火山」は、現世人類に同じような打撃を与えることができるか否か : イタリア・フレグレイ平野 (2017/01/11)

という記事や、お隣の朝鮮半島にもある超巨大火山で、最近活動が活発化している可能性もないではない白頭山について記した、

北朝鮮の超巨大火山「白頭山」が目覚める公算が大きくなる中、マグマ溜まりが極限かもしれないアメリカのイエローストーンにも新たな異変 (2016/04/19)

というものや、あるいは、日本の周囲にもたくさんある超巨大火山ですが、その中の鬼界カルデラについて記しました、

「噴火すれば最悪1億人が死亡と想定」 : 九州南方にある鬼界カルデラの活動の徴候の報道から再び「破局噴火の時代」をおもう (2016/11/20)

など、現在繁栄した文明を築いている場所の多くに「リセット火山」が存在しているという事実があります。鬼界カルデラというのは、下の場所にある、7300年前に噴火して九州南部の人と文明を滅ぼした火山です。

・Google Map

7300年前と現在では、何だか「一見すると科学が進んだ」ような勘違いをおぼえますけれど、今でも火山噴火による被害はほとんど防げていないわけで、7300年前とさほど変わった部分はないと言えます。

 

この6月に入って以来、たとえば、カムチャッカやアラスカなどで、とても大きな噴火が続発しています。

2017年6月15日 カムチャッカのシベルチ山の噴火。噴煙の高さは12000メートルに

カムチャッカのシベルチ火山で近年の全世界の噴火の中で最大級の爆発的噴火が発生…

アラスカのボゴスロフ山という火山も、噴煙の高さが 1万メートルを超える大噴火を 6月10日に起こしています。

火山活動は昨年から継続して活溌ですが、規模も大きくなってきているという可能性もあるのかもしれません。

そういえば、今年の 4月に「世界で最も危険な火山 10」の元も新しいデータが発表されています。

これは、予測される火山の噴火の規模だけの比較ではなく、「周辺にどのくらい人や文明が存在してているか」などを含めた「予測される被害の大きさ」の順位といっていいかと思います。

今回は、その順位を記して締めたいと思います。

 

世界で最も危険な10の火山 2017年版

1. フレグレイ平野(Campi Flegrei / イタリア) 半径100km以内の人口は600万人

2. ミチョアカン・グアナファト( Michoacan Guanajuato / メキシコ) 半径100km以内の人口は580万人

3. 姶良カルデラ(日本) 半径100km以内の人口は260万人

4. イロパンゴ山(Ilopango / エル・サルバドル) 半径100km以内の人口は670万人

5. ヴェスヴィオ山(Vesuvius / イタリア) 半径100km以内の人口は600万人

6. 大屯(タトゥン)火山郡(Tatun / 台湾) 半径100km以内の人口は980万人

7. コルベッティ・カルデラ(Corbetti / エチオピア) 半径100km以内の人口は980万人

8. コアテペケ・カルデラ(Coatepeque / エル・サルバドル) 半径100km以内の人口は650万人

9. タール火山(Taal / フィリピン) 半径100km以内の人口は2480万人

10. サンタマリア火山(Santa Maria / グアテマラ) 半径100km以内の人口は620万人

以上は「IN DEEP」より

イエローストーンは前回の噴火より64万年経ています。最近の変動は、その前兆現象と見てまず間違いないでしょう。間もなく巨大噴火するはずです。人類の滅亡になる切っ掛けとなることを恐れます。米国の行動が悪いので天罰が下るものと思います。                          以上

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