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2017年12月 8日 (金)

日本発・びっくり技術で美味しすぎるトマトを栽培!ロシアの野菜不足の救世主に?【写真】

メビオールの森有一社長

日本発・びっくり技術で美味しすぎるトマトを栽培!ロシアの野菜不足の救世主に?【写真】

                        ©                    写真: Asuka Tokuyama
社会
短縮 URL
徳山 あすか
32013160

日本の農業ベンチャー企業「メビオール」は、4日から7日にかけて行なわれたロシア最大の農業展示会「黄金の秋」に参加し、ロシアのトマト生産最大手「エコカルチャー」社と事業提携の覚書を交わした。メビオールは、土のかわりに特殊なフィルムを使って野菜や果物を栽培する世界初の技術アイメック®(フィルム農法)を開発し、世界の注目を集めている。この技術を使えば、高品質で安全な野菜を安価に栽培することができる。

スプートニク日本

フィルムは、紙おむつなどにも使われている「ハイドロゲル」でできており、表面に無数の小さな穴が開いている。と言っても見た目は何の変哲もないので、素人目には食品用ラップのように見えてしまう。フィルムは水と養分だけを通し、害虫や病原菌を通さないので、農薬を使う必要はない。植物はフィルムの上で育ち、フィルム内にある水を何とかして吸収しようと、精一杯の力でフィルムの表面に根を広げていく。その際、たくさんの糖分やアミノ酸が作り出されるので、糖度も栄養価も高い農作物ができるというわけだ。

フィルム農法の仕組み
                        ©                    写真: Mebiol Inc.
フィルム農法の仕組み

色々な種類のカルバサ
                        ©                    Fotolia/ Bit24
この特殊なフィルムを開発したメビオールの森有一社長は「植物は環境面でも食糧面でも人間の役に立ってくれている存在です。植物が本来持つ強い力を人工のフィルムで引き出せたことが、この農法の成功につながりました」と話す。森氏は人工透析や人工血管といった医療用製品に用いられる膜・ハイドロゲル技術の開発に30年以上携わってきた。「最終的に、健康維持のために重要なのは医療技術よりも食品」との考えから、先端高分子技術を農業分野に展開することを決め、1995年にメビオールを設立。2009年に初めてフィルム農法がトマト生産に導入されてからというもの、作物の高い品質が話題を呼び、国内では150社以上が導入。トマト以外にもメロン、イチゴ、パプリカ、レタス栽培などに応用されている。

この方法を使うと、地面と栽培システムは止水シートによって完全に隔離される。そのため土壌が汚染されていても、干からびていても、あるいはコンクリートの上でも、関係なく栽培できる。既にアラブ首長国連邦の砂漠地帯ではトマトが栽培されており、来年にはサウジアラビアやカタールにも拡大していく計画だ。

ロシア南部スタヴロポリ州にあるトマト生産最大手の農業会社「エコカルチャー」はロシアで初めて、メビオールのフィルム農法を用いたトマトの試験栽培を来月にも開始する。日照時間が少なく、自然条件が厳しいロシアでも、美味しいトマトができるのだろうか?

ロシアの国民食「そばの実」日本の食卓へ上陸だ!そばの実の美味しさ教えます
                        ©                    Fotolia/ Vkuslandia
森氏「ロシアと気候の似た北海道でも非常によいトマトができていますし、フィルム農法は、露地栽培や水耕栽培に比べると、太陽光の影響は比較的少ないと思います。フィルムで作られたトマトはリコピン・アミノ酸・ギャバなどの栄養価が高く、健康を促進してくれます。世界で老齢化が進んでいますので、栄養価が高くて安全なものを食べる、ということは大変重要です。ロシアの皆様の健康維持のため、このトマトは役立つと思います」

  • 農業展示会「黄金の秋」で覚書に調印
    農業展示会「黄金の秋」で覚書に調印
                            ©                    写真: Asuka Tokuyama
  • 笑顔を見せる森社長(中央)
    笑顔を見せる森社長(中央)
                            ©                    写真: Asuka Tokuyama
  • 「黄金の秋」会場風景、ロシアの牛乳をPR
    「黄金の秋」会場風景、ロシアの牛乳をPR
                            ©                    写真: Asuka Tokuyama
  • 「黄金の秋」会場風景、パンでできた船
    「黄金の秋」会場風景、パンでできた船
                            ©                    写真: Asuka Tokuyama
  • 「黄金の秋」会場風景、パンでできたサッカー場
    「黄金の秋」会場風景、パンでできたサッカー場
                            ©                    写真: Asuka Tokuyama
  • 「黄金の秋」会場風景、パンでできたティーセット
    「黄金の秋」会場風景、パンでできたティーセット
                            ©                    写真: Asuka Tokuyama
  • 以上は「sputnik」より
  • 農業のイメージが変わりそうです。               以上
 
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                        ©                    写真: Asuka Tokuyama
農業展示会「黄金の秋」で覚書に調印

展示会「黄金の秋」では、メビオールのフィルムを使って北海道で栽培された高濃度トマトの試食が行なわれ、甘さに驚きの声が上がった。エコカルチャーのチムール・ルィジコフ取締役も、栽培開始に向けて手ごたえを感じている。

ルィジコフ氏「メビオールのフィルム農法について知ったのは一年前でした。アブダビにある砂漠地帯の農場を訪問したところ、植物がフィルムの上に育っているのを見て本当に驚きました。試食したトマトがとても甘くて、あんなに美味しいトマトを食べたのは生まれて初めてです。栽培技術について説明を受けましたが、フィルム以外に特別な技術は必要なさそうだったので、これなら試さない理由はない、ぜひやってみようということになりました。まずは0.9ヘクタールの農場でプレミアム・クラスのトマトを試験栽培します。11月中には試験栽培を始め、その90日後には最初の収穫ができる予定です。その後の展開はロシアの消費者の反応をみることになりますが、試食が大好評なところをみると、もっと栽培面積を増やしていくことになるでしょう」

森氏の画期的な発明は、かつては野菜栽培など考えられない、と思われていた地域に新しい農業の可能性をもたらした。ロシアは広い国土を持つが、土壌や日照時間の問題で、農業に適さない地域がたくさんある。首都モスクワでさえも冬場は野菜や果物がスーパーの店頭から半減し、価格は上がり、多くを中国や南米からの輸入に頼っているのが現状だ。今後ロシアでは、このフィルムを用いた植物工場の研究も本格的に進められていく。メビオールの技術で無農薬野菜が一年中どこででも栽培できるようになれば、ロシア人の食生活と健康状態は劇的に改善するだろう。

 

 

 

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