社会科学者の随想さんのサイトより
http://blog.livedoor.jp/bbgmgt/archives/1070090660.html
<転載開始>
【「幼稚で傲慢」「暗愚と無知」「欺瞞と粗暴」である総理大臣の粗忽さ・乱雑さ・未開さかげんは,そんなものであった段階は完結しており,いまではすでに万事が「枯渇の段階:荒涼たる時期」に移行している】

【安倍晋三の幸福は国民たちの不幸,市民たちが不在である内政と外交】

     安倍晋三画像国難は私だ   安倍晋三こそ国難画像
【この首相(日本国の大恥的な国難男)をみずから引きずり降ろせないでいる,自民党じたいの「矛盾し混迷する」政党としての体質】
        安倍が国難画像
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 ① 本日〔2018年2月17日『朝日新聞』〕朝刊の風刺漫画
      
『朝日新聞』2018年2月15日朝刊安倍風刺画

 これは,「朝日川柳 西木空人選」で,2018年2月16日朝刊に採用されたつぎの一句を受けての,カリカチュアである。

  “ごめんで済むなら総理は要らぬ” (千葉県 姫野泰之)

  ⇒ 評者の表現を借りれば,この「二句〔は〕,杜撰(ずさん)答弁撤回謝罪」を皮肉ったもの。そして,今日〔翌日の17日〕にこの風刺漫画の掲載。

 21世紀のいまごろになっても日本はこの総理大臣のせいで,自国の歴史の刻み方をみるに,同じ秒針による歩調であっても,まるで〈病身〉であるかのようにフラフラしながら,この国の「時計盤の〈60秒の刻み〉」の上を回っている。

 安倍晋三という首相の「最近における内政・外交」,そのすべてが「米国に対する隷属意識がひどすぎる」わけもあって,この「世襲3代目の政治家」にとってみれば「重荷以外のなにもの」でもなく,それゆえ彼はうまく対処しきれないでいる。

 安倍に固有である「政治家としての能力の限界,知性の制約,感覚のマヒ」などは,もはや付ける薬もないくらい重篤であり,極限状態にまで到達している。すなわち,もう使い物にはならないほど自壊した状態にある。

 すでに「安倍晋三」そのものが「日本国の国益」にまっこうから反した存在になりはてている。これが,いまの彼を描写するとき,もっともふさわしい表現となる。つまり「国難を招来する」ために「この国の最高指導者の地位」に「居るような男」になりはてた,というべきなのである。

 それも「お馬鹿」な国家運営もここまで徹頭徹尾やってくれるとなったら,もう完全に処置なしである。日銀の黒田東彦総裁の任期をさらに延長させることなどは,アホノミクスが絵空事である欠陥を,さらに確固として延伸させていくつもりでもなければ,とうてい考えられない人事である。冗談にもなりえない国家経済の運営が,当人においては本気でなされている。

 この日本では,安倍晋三のオトモダチだとか直接に利害を有する関係者でなければ,経済・社会政策の展開のなかで十全に考慮されなくなっていた。そうなってからすでに久しい。安倍が自分では見下しているつもりの北朝鮮(朝鮮非民主主義反人民偽共和国)に比較するに,いまのこの日本国といかほど径庭がありうるかという論点について,自信をもって答えられる人はいない。

 とりわけ,女房の昭恵が「私人の立場から発散させている,それも身勝手な公人的な行為」も,まことに程度が悪すぎる。北朝鮮では金 正恩の実妹:金 与正(キム・ヨジョン,1987年9月26日生まれ,金 正日を父とし,在日出身の母である高 英姫の四女)が,北朝鮮の政治家として現在,朝鮮労働党中央委員会政治局員候補で,同党中央委員会宣伝扇動部第1副部長という公職の地位にある。

 こちら側の日本でも安倍晋三君のやっている為政は,親族(妻)の昭恵をも布陣のなかに巻きこんでの「オトモダチの輪」の範囲内だけを,最優先にあつかう私物化政治が横行している。北朝鮮も日本もともに実質面では,たいした違いのない政治体制を「結果させている」。

 両国間において多少でも相違があるとしたらそれは,「例の〈忖度〉」といったごとき内部政治における「微妙な機能」が発揮されるといったらよいような現象が,かの国の側においてはほとんどみられない程度まで〈独裁政治〉が徹底的に滲透している点にあった。

 北朝鮮では権力が露骨に暴力的に発揮されているとはいっても,日本では隠微でありながらも,やはり政治が権柄尽くで強行されている。いまのところ,いずれにしても “ドッチモドッチ” である。世襲3代目の政治家同士(同志?)である2人が,日本海(あちら風にいえば東海)をはさんでたがいに狂演している最中である。
   

金正恩と安倍画像
    出所)https://snjpn.net/archives/19699
    補注)この画像を引用した本文のほうでは,こういうふうに記述がなされている。

 「金 正恩氏を「幼稚園児」呼ばわりし始めた北朝鮮の軍人たち」。

    北朝鮮の軍の一部に,金 正恩党委員長をあからさまに嘲笑する風潮が生まれているという。これを受けて当局が検閲(監査)に乗り出し,複数の幹部が逮捕されたと米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じている。

    人間を「ミンチ」に。黄海南道(ファンヘナムド)の情報筋によると,朝鮮人民軍の第2軍団で,一般の兵士はもちろん幹部の間でも,金 正恩氏を侮蔑する発言が横行しているという。

    金 正恩氏のことを「幼稚園児」呼ばわりするのが当たりまえで,ほかにもさまざまな悪口が使われており,祖父の金 日成主席と父である金 正日総書記と合わせたぐらい暴虐だという意味で「チェゴプ・キム」(キムの2乗)と呼んだりするなど,いいたい放題だとのことだ。
 註記)「北朝鮮の軍人に金 正恩氏をあからさまに嘲笑する風潮『幼稚園児』呼ばわり」(『Share News Japan』25 Apr 2017)。

 とすると,金君と安倍君はお似合いの最高指導者同士だといえなくもない。つぎの画像2点は参考にまで,ここでも再度かかげておく。
      安倍晋三風刺赤子画像  安倍晋三と金正恩画像

 ②「〈時時刻刻〉首相,異例の答弁撤回 裁量労働制,野党批判受け 労働時間データ「比較できない」(『朝日新聞』2018年2月15日朝刊3面)

 1) 前段の話題
 この解説記事は,安倍晋三が政治家として,それも世襲3代目のボンボン宰相としていかにウロンな采配しかできない人物であるか,その「事実・真相」を教えている。やさしい漢字であってもきちんと書けないとか,少しむずかしい漢字がよく読めないとかいった難は,誰にでもいくらかはある点だから,それほどムキになって非難しきれないことがらかもしれない。

 だが,以下の記事に引用・紹介されている「裁量労働制」の問題について安倍晋三は,実は基本的にまともな理解のないまま国会衆議院予算委員会の場に挑んでいたらしく,この内容をしればしるほど,「聞いている者」をして恥ずかしくさせるだけである。まさしく「国の恥である総理大臣」「国辱もののである首相」といってもかまわないような「岸 信介の外孫」に当たる政治家である。もっとも,岸と比較して語ったら,このオジイチャンにはたいそう迷惑かもしれないが……。

 『産経ニュース』(2014.11.17 06:00更新)の「【安倍政権考】首相を激怒させた宋大使の放言とは… 官房-外務省に不協和音も」と伝えた記事のなかには,こういう段落があった。いまから3年と3ヶ月前の話題であった。

   日朝関係者によると,宋〔日昊(ソン・イルホ),当時朝日国交正常化交渉担当大使〕氏は意見交換会の席上,政府認定拉致被害者について解決済みとの認識を示し,安倍首相の出身大学を挙げたうえで学歴をからかった。瀋陽の日朝協議でも1時間近く日本の対応を批判。日本は「交渉というよりは演説だ」(同)と閉口したほどだ。
 註記)http://www.sankei.com/politics/news/141117/plt1411170002-n2.html
               参考画像
     宋日昊画像
      出所)https://twitter.com/hashtag/宋日昊

 この宋 日昊による安倍晋三の学歴に対する揶揄は,もちろん大人げない。しかし,その程度に嘲笑されてしまうのが,実は,安倍の「大学までのお勉強ぶりの成果,その中身」であった。要は,北朝鮮の “たちの悪い外交官” にもそのように,しごく軽いノリでからかわれるに至っていた「世襲3代目の政治家」の人的特性であった。それは,国際的にも有名になっている事情だったというわけである。問題は,宋にいわれようがといわれまいが,安倍の “政治家として実力” を疑わせてやまない言動が,いまもなおつづいている事実にある。

 2)記事の引用
 安倍政権が今国会の最重要法案と位置づける「働き方改革関連法案」をめぐり,安倍晋三首相が14日の衆院予算委員会で,先月の答弁を撤回し,おわびした。首相が国会で答弁を撤回し,謝罪するのは異例だ。長時間労働を助長するとの指摘が根強い裁量労働制をめぐるやりとりが,なぜこのような経緯をたどったのか。(▼4面=大桃美代子さん傍聴,オピニオン面=社説)(画面 クリックで 拡大・可 ↓  )
  『朝日新聞』2018年2月15日朝刊3面安倍画面2 『朝日新聞』2018年2月15日朝刊3面安倍異例答弁画像


 首相が撤回したのは,裁量労働制で働く人の労働時間についての答弁。1月29日の衆院予算委で「平均的な方で比べれば,一般労働者よりも短いというデータもある」と語った。野党や専門家から,「一方的なデータだけをいっている」などの批判が出ていた。「不適切なデータだったのは間違いない。これ以上国会であの数字をいいはるのはむずかしい」。撤回劇について,厚生労働省幹部はこう解説する。

 首相が答弁の根拠とした「労働時間等総合実態調査結果」は,厚労省が2013年10月にまとめたもの。当時検討されていた裁量労働制の対象拡大などについて議論の参考にするための資料だ。それによると,裁量労働制で働く「平均的な人」の労働時間は,一般労働者より1日20分前後短かった。

 だが,双方の算出方法は異なり,「そもそも比較できる性質ではなかった」(厚労省幹部)。裁量労働制では1日の労働時間を調査したのに対し,一般労働者については1日の残業時間のみを調査。この平均値に法定労働時間(8時間)を足すかたちで1日の労働時間を算出していた。

 厚労省は今国会の首相答弁のため,問題のデータを含む資料を首相官邸に提供したという。ある厚労省幹部は「なんであんなデータを官邸に出したのか不思議だ」といぶかるが,別の幹部は「あえて言及する必要はなかったが,首相は野党に反論したかったのでは」とみる。

 裁量労働制は実際の労働時間にかかわらず,一定時間働いたとみなして残業代込みの賃金を払う制度。野党側は「長時間労働を助長する」などと対象業務の拡大への批判を強めている。批判をかわそうと,政府は過去の国会でもこの調査データをもち出していた。

 2015年7月の衆院厚労委で塩崎恭久厚労相(当時)が同じデータに言及し,「むしろ一般労働者の方が平均でいくと長い」と答弁。2017年2月にも同様の答弁をしていた。裁量労働制をめぐる国会審議で首相が再びとりあげたことでいままで以上に注目され,データへの疑義が露呈。「ずさんな答弁」が浮き立った。

  ※ 一夜で方針転換「寝耳に水」 予算案優先,幕引き急ぐ ※

 首相がデータを「精査する」と答弁したのは〔2月〕13日の衆院予算委。翌14日午前,自民党議員の質問に答えるかたちで撤回に踏みこんだ。突然の方針転換は,自民党の国会運営の司令塔である森山裕国会対策委員長にも「寝耳に水」だった。公明党幹部との会合直後の14日朝,西村康稔官房副長官からしらされた。すでに衆院予算委が始まっていた。

 自民党国対幹部は,政府が自民,公明両党に十分な説明をしないまま一方的に撤回を決めたことに「緊張感がない」と不満を口にした。ただ,「法案はまだ国会に提出されていない。むしろいいところで気づいた」とも漏らした。実際,裁量労働制の対象拡大を盛りこんだ「働き方改革関連法案」は国会に提出されているわけではない。「撤回するならスパッとしてしまおうということだ」。厚労省幹部はこう語った。

 背景には,新年度予算案の審議があった。1月29日の首相答弁が引き金になり,国会日程に影響が出始めていた。政府・与党は今月中の採決をめざしているが,その前提となる中央公聴会の開催について,野党は態度を硬化。首相答弁が撤回されないかぎり,中央公聴会の日程協議に応じない姿勢を示した。開催がずれこめば,衆院通過も遅れかねない。

 結果的に首相答弁を撤回し,予算審議を優先させたかたちになった。ただ,首相答弁が迷走した影響は読み切れない。自民の閣僚経験者は「首相答弁を撤回するのはひどいな。まずい」と漏らし,予算案の衆院通過後に待つ働き方改革法案の審議への影響を懸念した。

 政府は法案を27日にも閣議決定し,国会に提出する方針。法案は,長時間労働の是正を図る法案と,裁量労働制の対象拡大の法案が「一本化」されているが,本格審議が始まれば裁量労働制をめぐる論戦が大きな焦点になる。

 そんななか,安倍政権が今国会で最重要テーマと位置づける「働き方改革」が,法案の国会提出前につまずいた。これまで一本化した法案の「分離」を求めてきた野党は攻勢を強める。立憲民主党の枝野幸男代表は14日,記者団にこう語った。「一度,法案を撤回してもう一度考え直す(べきだ)」。(引用終わり)

 安倍晋三君はあいもかわらず「お馬鹿ぶり」を発揮しつづけているが,この人がこの国の首相である,総理大臣である。気味が悪いというか,気分が悪くなるというか,気持が落ち着かなくなるというか,吐き気を催すというか,三叉神経痛に襲われつづけている精神状態にもなりそうにもなる。

 ③『リテラ』年末特別企画「〈リテラの2017年振り返り〉今年も虚言を吐きつづけた! 安倍首相の真っ赤な嘘&インチキ発言ワースト10」2017.12.31 の紹介
       
 この記事のこまかい説明は,残念ながら紹介できない。ここでは簡単な寸評のみ「⇒以下」に添えておく。さらに興味ある人はじかに『リテラ』のこの元記事をのぞいてほしい。住所は http://lite-ra.com/2017/12/post-3703_5.html

  大嘘1「(加計学園の獣医学部新設計画をしったのは)1月の20日の特区諮問会議」,7月24日,衆院予算委員会の閉会中審査。
   ⇒ここでは記事の文句も借りて引用・説明する。それは安倍晋三の「完璧すぎる虚偽答弁」であり,「インチキをはるか通り越して,もはや『ご乱心』」へ飛翔。

  大嘘2「この問題の本質は,岩盤規制にどのように穴をあけていくかだ」,6月5日,衆院決算行政監視委員会。
   ⇒森友学園問題・加計学園問題のための「岩盤規制に穴を空ける」ことが,安倍晋三にとってみれば,当面していただいじな任務であった。

  大嘘3「(国家戦略特区の)議事はすべて公開しています」,6月19日,記者会見冒頭発言ほか。
   ⇒まさにウソばかり。

  大嘘4「この解散は国難突破解散だ」,9月25日,記者会見冒頭発言。
   ⇒「国難」とはいまでは「この〈安倍チャン〉自身:そのもの」を指すことは衆目が一致。

  大嘘5
  〈解散前〉「国民のみなさまに説明しながら選挙する」,9月25日記者会見
            ↓
  〈選挙中〉「街頭演説で説明するよりも国会で説明したい」, 10月9日『NEWS23』(TBS)
            ↓
  〈選挙後〉「国会において丁寧な説明を積み重ねて参りました」,11月20日衆院本会議。
   ⇒そんなこと一度でもありましたかね?
 
  大嘘6「TOC条約を締結できなければ,東京オリンピック・パラリンピックを開けないといっても過言ではない」,1月23日,衆院本会議。
   ⇒「共謀罪を成立させないと国際的組織犯罪防止(TOC)条約に加盟できない,TOC条約を締結できなければ五輪は開けない」という論法であったが,ウソそのもの。

  大嘘7「『そもそも』を辞書で調べたら『基本的に』という意味もある」,4月19日,衆院法務委員会。
   ⇒ これは分かりにくいのでこう説明しておく。「そもそも」は「基本的」という意味もあるといった “安倍晋三流に得意なデタラメ” は,安倍編集になる『日本語辞典』にしか載っていない解釈である。

  大嘘8「わが国に北朝鮮がミサイルを発射」「わが国を飛び越えるミサイル発射という暴挙は,これまでにない深刻かつ重大な脅威」,8月29日,記者会見。
   ⇒ 北朝鮮のミサイルが飛んでいった上空は,日本の空域(領空)とはいえない宇宙空間。

  大嘘9「(山口敬之氏のことは)取材対象としてしっている」,11日30日参院予算委員会。
   ⇒そうではなくて「すごく,よーく,しっている仲」。

  大嘘10「私や妻が(認可や国有地払い下げに)関係していたということになれば,これはもう,まさに,私は総理大臣首相も国会議員も辞めるということははっきりと申し上げておきたい」,2月17日衆院予算委員会。

 「(獣医学部新設で)私がもし働きかけて決めているとあれば,責任をとる」,3月13日参院予算委員会。
   ⇒厳密にいえば安倍晋三は,何回でも政治家を辞められる機会に恵まれていたはずである。もっとも,初めからウソ話ばかりであたゆえ,なにをいっても結局はウソにしかならない発言しかできていないのが,この人。

 ④「〈社説〉裁量労働拡大 答弁撤回ではすまぬ」(『朝日新聞』2018年2月15日朝刊)

 実際に働いた時間にかかわらず,あらかじめ定められた時間を働いたとみなす裁量労働制の利点を強調してきた安倍首相と加藤厚生労働相が,答弁を撤回しておわびした。根拠とした厚労省の調査データに疑義があると野党に追及されたためだ。

 政権は,最重要課題と位置づける「働き方改革」に裁量労働制の拡大を盛りこむ考えだ。今回の事態は,首相らの基本認識にかかわる重要な問題だ。答弁を撤回すれば済む話ではない。裁量労働拡大を含む規制緩和に前のめりな姿勢をあらため,働く人たちの懸念や不安に丁寧に耳を傾けるべきだ。長時間労働の是正こそが喫緊の課題であるという,改革の原点に立ち返らねばならない。

 問題となったのは1月29日の衆院予算委員会での答弁だ。裁量労働制の拡大は長時間労働を助長し,過労死を増やしかねないと追及する野党議員に,首相は「裁量労働制で働く方の労働時間は,平均的な方で比べれば一般労働者よりも短いというデータもある」と反論した。裁量労働で働き方が柔軟になればワーク・ライフ・バランスにも役立つとの認識がある。

 だが,首相が答弁の根拠にした2013年の調査は一般的な平均値ではなく,実際の労働時間でもない。比較対象の一般労働者のデータにもさまざまな不備がみつかり,疑問符がついている。同じころに労働政策研究・研修機構がいった働く人へのアンケートでは,1カ月間の労働時間の平均は裁量労働制の方が通常の労働より長い傾向にあるとの結果が出ている。

 裁量労働をめぐっては,不動産大手の野村不動産で,対象ではない営業業務の社員にも適用していたことが発覚し,是正勧告が出されたばかりだ。そうした負の側面には触れず,裁量労働制の拡大が労働者のための改革であるかのような答弁を繰り返す政権の姿勢は不誠実であり,国民を欺くやり方だといわざるをえない。
 補注)前項 ③ で紹介した『2017年分の安倍晋三流ウソつき番付』でも即刻に理解できるように,この首相の口から出てくる発言は,それが「難しい問題になればなるほど」「眉にツバして」,よく用心して聴く必要がある。というのは,ウソ八百など平気の平左で〔ネトウヨ的に〕拡散させてきた安倍君のことだから,いちいちを疑ってかかって聴いておいたほうがいい。

 裁量労働の拡大は,野党が「残業代ゼロ」と批判する高度プロフェッショナル制度の創設とともに,経済界が要望してきた規制緩和策だ。労働側の反対を押し切って政府は2015年に国会に法案を提出したが,たなざらしになってきた。それを「働き方改革」関連法案の中に紛れこませ,残業時間の上限規制導入など労働側が求める改革と抱きあわせで実現しようとすることじたいが問題だ。政府は近く法案を国会に出す構えだが,懸念や疑問が強い規制緩和策は切り離すべきだ。(引用終わり)

 デタラメを原材料に使い,これをウソで塗りかためた「発言の大行列(オンパレード)」が大好きなのが,安倍晋三君である。リオのカーニバルではあるまいに,裸踊りよろしくウソ八百をばらまいている。しかも,バナナのたたき売りみたいな商売(国会運営)もこの首相によって強力に展開されている。この国の為政はいまでは,完全に国恥・国辱の次元に突入している。

 それでも「岸田氏,首相の総裁3選支持? 『来年へ力蓄えて』」(『日本経済新聞』2018年2月17日朝刊4面「総合3」)というのだから,自民党じたいが安倍晋三の同類として,それ以上に腐朽・溶融した状態に追いこまれている

『日本経済新聞』2018年2月17日朝刊4面岸田画像 自民党の岸田文雄政調会長は〔2月〕16日,都内で講演し「安倍晋三首相も来年に向けてしっかり力を蓄え体制を整えて大切な年を迎えなければならない」と述べた。

 9月の党総裁選での首相の3選を支持したとも受けとられかねない発言で,党内で臆測を呼ぶ可能性がある。

 岸田氏は「ポスト安倍」の有力候補。総裁選に出るかどうか明言を避けている。消費増税など重要な案件が重なる2019年を「日本にとって大切な年」と講演などでたびたび指摘している。

 ちなみに,前回実施された衆議院議員総選挙〔2017年10月〕でみると,投票にいかなかった人を含む全有権者に対する「自民党の得票率」(「絶対得票率」)は,25%に過ぎなかった。その結果,自民党は有権者4人に1人の得票でもって,75%の議席を占有した。自民党の圧倒的な小選挙区議席数は,死票になった投票者・投票にいかなかった有権者などを含む多数の民意を反映するものではなかった。そのことを自民党,とくに安倍総理は肝に銘じるべきだ。
 註記)http://www.quon.asia/yomimono/business/oonishi/2017/10/24/6248.php

 以上は,昨年(2007年)10月22日に投票が施行されたその衆議院議員総選挙の結果についての批評文である。この記述の論題は「圧勝自民の得票率は小選挙区48%,比例区33%に過ぎない」であった(『大西良雄 ニュースの背後を読む』2017年10月24日 12:34)。

 したがって,日本の選挙が単純比例区で実施されていれば,自民党は第1党にはなれても,いまの安倍晋三が好き勝手をおこなってきたような政権基盤は,絶対に構築できていない。また,原発の再稼働は国民たちのほぼ6割がいままでもつづけて反対だというのに,本日のニュースにはこういうものもあった。『日本経済新聞』nikkei.com 2018/2/17付の報道である。
◇ 規制委,島根原発2号機の基準地震動確定
中国電,3号機も審査申請へ ◇
= https://www.nikkei.com/article/DGKKZO27019680W8A210C1LC0000/ =

 原子力規制委員会は〔2月〕16日,中国電力の島根原子力発電所2号機(松江市)の再稼働に向けた審査会合を開いた。耐震設計の目安となる地震の揺れを示す基準地震動を820ガルとすることで了承した。基準地震動が確定し,2号機の審査は大きな節目を迎えた。中国電は今後,ほぼ建設済みの3号機の審査も早期に申請する方針だ。
 補注)この記事の段落は「中国電力がその基準地震動を800ガルから820ガルに引き上げた」点に関する話題でもあった。だが,この「20ガル分の引き上げ」にそれほど意味があるとは思えない。いわば出来レースのやりとりのなかでのこの「ガル値の引き上げ」であったとみるほかない。

 基準地震動の確定を受け,中国電の河野倫範・電源事業本部部長は「適合性審査のなかの大きな節目。審査はまだつづくので,安全対策工事や地域の方々への説明なども引きつづきおこなっていく」と述べた。3号機の審査申請に向けては「なるべく早期にとり組みたい」とする一方,時期については「資料整備や(自治体への事前了解など)相手もあることなので,これから調整する」と話すにとどめた。

 立地自治体である島根県の溝口善兵衛知事は「規制委には引きつづき厳格な審査をおこなっていただきたい」とのコメントを発表した。松江市の松浦正敬市長は「今後,中国電力からの詳細な説明を受けたい」とした。

 日本の原子力発電所に対する国家の統制は “under control” になしえているつもりであっても,すでに時代遅れのエネルギー電源になっている。原発をこれからも利用していくつもりだとしたら,それはとんでもない未来の方途に向かうとする観点である。国民側の代表的な総意に背いてでも,なお原発の新設も認める安倍晋三政権は,エネルギーをどこに求めるかといった重要な国家的課題についても,いまだに「ウソ」にまみれた政策を「引きつづき」維持していくつもりである。
 
 安倍晋三はいままですでになんども「自分自身の出処進退」をうかがえる『時宜』を失っていた。安倍がこれ以上,いくら長く首相をやったところで,ごく一部のアベ・ヨイショ好きな者たち以外からは,とうてい〈かんばしい評価〉はえられない。そういう経歴をこれまでの生涯に刻んできたはずである。

 専門の研究者たちからは,以下の広告に出して紹介する『文献の書名』でも分かるように,「安倍晋三を完全に愚人あつかいした」著作さえ現出している。

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