「歴史の先例」と「オープンマインド」が閃きを準備する

 ダガン氏の分析によれば、第7感を働かせるには「歴史の先例」「オープンマインド」「突然の閃き」「決意」という4つのステップが必要になる。

 第7感による「新たな組み合わせ」が生じるためには、解決しようとしている問題に関連しそうな事柄を網羅的に調べるなどして知識を増やしておく必要がある。エジソンは、フィラメントに最適な炭素素材を見つけるために、あらゆる素材をシラミつぶしに調べていた。これが「歴史の先例」のステップである。

 次の「オープンマインド」は、自分が直面している状況や、既存の常識的な考えなどを忘れられる心の状態を指す。そうした状態になることで、脳は記憶の中の材料を自由に組み合わせる空間と時間を確保できるのだ。

 シュルツ氏はミラノで「展示会で什器を探す」という本来の目的を果たした後に、コーヒーバーでほっと一息ついた。それによってシュルツ氏は自然にオープンマインドになれた。

 もしシュルツ氏がコーヒーバーでも什器のことばかり考えていたら、今のスタイルのスターバックスコーヒーは生まれなかったかもしれない。

 企業が新規事業のアイデアを出したい時に、職場を離れて郊外や温泉などに場所を移して議論をすることがある。これには、リラックスしてオープンマインドになれる環境に身を置くことで第7感を働かせやすくする狙いがあると思われる。

 ぶらぶらと散歩をしたり、風呂に入ってリラックスしている時などに良いアイデアが浮かぶという人も多いに違いない。閃きを生むには、意図的にオープンマインドになれる時間を確保するといいだろう。

以上は「diamond online」より