逝きし世の面影さんのサイトより
https://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/4452b9044cc92ce2f78f0c950ee8f9c2
<転載開始>
2018年04月28日 | 東アジア共同体
『アメリカの「裏方」をアピールする南北朝鮮の本心は?』2018年4月28日ニューズウィーク 

<トランプに花を持たせようと躍起になる文在寅と金正恩が描く統一へのシナリオ>
4月27日、韓国と北朝鮮は史上3度目の南北首脳会談を開く。過去2回と異なるのは、今回はメインイベントである米朝首脳会談の事前会談という位置付けであること。つまり前座だ。
これは文在寅(ムン・ジェイン)政権も認識している。
韓国大統領府は米朝会談に向け「南北会談でしっかり地ならし」すると裏方ぶりをアピール。韓国メディアも南北会談を米朝会談への「仲介」と表現している。

北朝鮮問題の最終章が米朝の雪解けであることを考えれば、韓国が脇役に回るのは自然だ。しかし文の手法を見ると、米朝会談こそ脇役であり、南北朝鮮がそれを踏み台にして主役にのし上がる裏のシナリオを描いているように見える。
米朝会談を控えて世界の関心が北朝鮮の非核化に集まるなか、文が本当に狙っているのは何か。それは、非核化の先にある南北統一だろう。それこそが最大の関心事と思わせる行動が、南北両政権には見え隠れする。
文にとって南北統一は付け焼き刃の政策ではない。07年の第2回南北首脳会談で締結された10.4宣言の冒頭には「民族同士の精神にのっとり、統一問題を自主的に解決していく」とある。
当時の盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権でこの宣言作りを主導したのが盧の秘書だった文だ。文はこの時、南北会談推進委員長も務めていた。

南北統一実現のためには、朝鮮半島問題に強く干渉するアメリカの影響力を排除することが不可欠。
そこで南北は手始めに、米朝会談の成果をトランプ米政権の手柄にしようと躍起だ。
南北会談を8日後に控えた4月19日、文は「終戦」や「平和協定」を議論すると発表。さらに金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長を代弁して「北朝鮮は在韓米軍の撤退を求めない」と、従来の非核化の前提条件をひっくり返してみせた。
「平和協定」「非核化」が米朝会談で実際に発表されれば、トランプ政権は歴史に名を残すだろう。
南北双方が「時間稼ぎ」
(以下省略)
4月26日
<ニューズウィーク誌2018年5月1&8日号掲載>


ケント・ギルバートがパックンの立場を民主党(左)に置いたら、パックンがケント・ギルバートの立場を極右に置く。(自民党政府に一番近い読売新聞よりも右翼的なフジサンケイグループ系列の2016年2月7日の「新報道2001」フジテレビでの一コマ)


安倍政権をヨイショした功績で加計学園の客員教授に就任しているナンチャッテ右翼のケント・ギルバートが『いや僕はこの辺ですよ』と言い出したので仕方なくアシスタントの女性がトランプ大統領のすぐ横まで動かす。

『右派?左派?中間派? 2016年アメリカ大統領予備選の不思議な構図』

世間ではリベラルメディアといわれているアメリカのワシントンポストとかN・Yタイムス、イギリスのBBCや日本の主要マスコミがトランプ大統領(当時は混戦の共和党大統領予備選の候補)を右翼に分類する中で、日本では一番右翼的な傾向があるフジテレビだけが、なんと真ん中(無党派)に分類しているのは傑作である。フランスの知性エマニュエル・トッドの説く『左右の逆転現象』が日本でも起きているのでしょうか。実に愉快である。

『トランプの野望を上手く利用する南北朝鮮(文在寅と金正恩)』

成功した実業家でテレビ番組でも成功し有名人になった71歳のアメリカ大統領が密かに描いているシナリオとは、間違いなく自分の手で『冷戦の完全終結』(朝鮮戦争を終わらす)を成功さす『偉業』の達成で、世界史(歴史教科書)にドナルド・トランプの名前を残すとの野望である。
この為に2017年いっぱいは北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)と二人三脚で核とミサイルで戦争前夜を演出して(日米韓3国内の永久に朝鮮戦争を続けたい保守派を思いっきり恫喝して)米朝チキンレースを行っていたし、現在でも『ひょっとしたら、米朝会談は行われないかも知れない』(北朝鮮への先制奇襲攻撃だ)と脅かしている。
ところが、危険な恫喝はディール(ハッタリ)であり目的は(過激な言葉とは180度逆さま)あくまでも『朝鮮戦争を終わらせる』(冷戦の最終的な終結)だった。
4月26日のニューズウィーク記事の後半部分の『南北双方が「時間稼ぎ」』では、文在寅(ムン・ジェイン)と金正恩(キム・ジョンウン)とが北朝鮮の経済を段階を踏んで立て直すことで韓国経済も恩恵をこうむり、結果的に悲願の南北朝鮮の統一まで進むと断定している。(★注、東西ドイツの統一は一気に進んだので大きな経費や混乱が起きたことを反省材料として、南北朝鮮の統一を急がず、一定の時間をかけ平穏に行うとしている)



『南北雪解けの舞台、首脳同士は公園で何を話したか』2018 年 4 月 28 日 ウォール・ストリート・ジャーナル @WSJJapan ·

厳密には戦争状態にあった70年近い時を経て、韓国と北朝鮮の平和協定締結への新たな試みは、公園の散歩から始まった。
周到に準備された27日開催の南北首脳会談では、両国の首脳が途中で1時間近く、顧問らを外して、2人だけで散歩しながら話し合った。
韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は45分間、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長と肩を並べながら、まずは公園の歩道橋の上にあるベンチに向かって歩いた。2人はそこで水を飲みながら会話を続けた。・・・

★注、二人が何を話し合っていたのかは不明だが、南朝鮮(韓国)の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が語る内容を北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長がうなずきながら熱心に聞き入っている場面が報道陣のカメラに捕えられている。(有識者の解説では、数週間後に予定されている『米朝首脳会談』に向けて、トランプ大統領の思惑(核心部分)を金委員長にムン大統領が詳しく紹介したと説明している)



『トランプ氏、南北首脳会談を歓迎 「時のみぞ知る」との戒めも』
2018年4月27日 AFP

ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は27日、この日行われた韓国と北朝鮮の歴史的な首脳会談をたたえた一方、「時のみぞ知る」と戒めた。
南北首脳は、恒久的な和平と朝鮮半島(Korean peninsula)の完全な非核化を目指すことで合意。これを受けてトランプ大統領はツイッター(Twitter)に、「ミサイル発射と核実験という怒りの1年を経て、南北の歴史的会談が今行われている」と投稿。その上で、「良いことが起こりつつあるが、時のみぞ知る!」とも記した。
トランプ氏は続いて、「朝鮮戦争が終結へ! 米国と偉大なる国民全員が、今朝鮮半島で起こりつつあることを非常に誇りに思うべきだ」とツイートした。
さらにトランプ氏は、中国の習近平(Xi Jinping)国家主席の力添えにも言及。「私の良き友、習国家主席が米国のため、特に対北国境でくれた『大きな助力』のことを忘れないでほしい。習氏がいなければ、より長く、より厳しいプロセスになっていたはずだ!」とも記した。
トランプ大統領は、今後数週間のうちに北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong Un)朝鮮労働党委員長との会談を控えている。
(抜粋)
4月27日 AFP



『トランプ「韓国(朝鮮)戦争は終わる!」…南北首脳会談歓迎ツイッター』2018-04-27 ハンギョレ新聞

板門店宣言で終戦協定の平和協定転換に支持を示唆 
「韓国で起きていることに対して自負心」 
「怒りの一年後、歴史的な出会いが現在進行中」
ドナルド・トランプ米大統領は26日(現地時間)、文在寅(ムン・ジェイン)大統領と金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長の首脳会談に対して「朝鮮戦争は終わる!」と反応した。
トランプ大統領のこうした評価は、南北首脳が27日午後に発表した「朝鮮半島平和と繁栄、統一のための板門店(パンムンジョム)宣言」で明らかにした「今年終戦を宣言し、停戦協定を平和協定に切り替える」という合意を積極的に受け入れたものだ。これに伴いトランプ大統領は、朝鮮半島「平和体制構築のための南・北・米3者または南・北・米・中4者会談の開催を積極的に推進していくこととした」という文大統領と金委員長の合意に積極的に参加すると見られる。
(以下省略)



爆笑タイトル!!!『安倍首相“蚊帳の外ではない”』4月27日  NHKニュース

安倍総理大臣は、記者団が「日本が蚊帳の外に置かれるという懸念があるが」と質問したのに対し、「全く無い。先般、トランプ大統領とゆっくりと話をして、基本的方針では一致している。それを受けてムン大統領とも話した」と述べました。

4月27日の南北首脳会談にかんするNHKニュースですが、『安倍首相“蚊帳の外ではない』とコントのような『見出し』にしてしまった原因とは『対話のための対話に反対』し、トランプの尻馬に乗って『制裁と圧力一辺倒』で突っ走った挙句、対話の場である国連総会で圧力を一方的に主張、日本以外の世界の諸外国にまで北朝鮮との国交断絶を呼びかけていたのである。
ところが突然風向きが変わって、トランプは米朝首脳会談を言い出した。
日本が『蚊帳の外』なら、まだしも室内である。ところが、今の『外野』状態の日本(安倍内閣)です蚊帳の外どころか、気が付いたら『部屋の外』(庭で立ちん坊状態)になっていた。

『わざと「原因」(今も続いている朝鮮戦争)と「結果」(北朝鮮の核やミサイルの開発)を取り違える愚かなマスコミとか有識者、政治家』

南北首脳会談を報じるNHKなどのテレビニュースとか新聞社ですが、ニューズウィーク の『アメリカの「裏方」をアピールする南北朝鮮の本心は?』(4月28日)を除く全員が、北朝鮮の核放棄が不十分だ(具体的でない)と不満を述べているが、そもそも、最大の『功績』(一番美味しい部分)はトランプが独り占めしてノーベル賞を受賞して、『歴史に名前を残す』手はずなのです。(南北で勝手に早々と決めたのでは、せっかく周到に用意していたトランプの手柄にならない)
しかも、此処が一番肝心な部分だが、今のように北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)が死に物狂いで核やミサイルを開発している『原因』とは、→今も朝鮮戦争が続いている『結果』に過ぎない。
もしも本当に、北朝鮮に不可逆的に核放棄を迫る心算なら、順番としては今回のトランプ大統領のように『先ず、朝鮮戦争を終わらせる』必要がある。(ところが、今までのクリントンなど歴代アメリカ大統領は口先だけで、本心は『朝鮮戦争を終わらしたくなかった』のである。)

マスコミとか有識者、政治家で『結果』(核やミサイルの廃棄)だけを主張して、『原因』(朝鮮戦争の終結)を論じないなら悪賢い詐欺師か、救い難い愚か者か、金もうけの戦争屋の何れか一つ、あるいは全部であると断言出来るが、困ったことに挙国一致の(空気を読む)我が日本国ではほぼ全員が『結果』だけを論じている(原因の朝鮮戦争を論じない)のである。
(もちろん高偏差値の有識者はこの程度は常識として『真実』を知っているのだが、自分がトランプのように叩かれたくないので黙っている)

なにやらポツダム宣言受諾時の大日本帝国のような無気味な記述・・・『歴史の転換点では、それまでの常識が一夜にして時代遅れに、』

4月28日付け毎日新聞の社説では今まで散々繰り返された陳腐な一般論しかのべていないので、期待して読むとがっかりする。
これとは対照的に第一面(目立たないよう小さな見出しの)『変化への備え慎重に』と題する毎日新聞の澤田克己外信部長の署名入り記事が???。
何しろ記事の中身とタイトルが一致していないばかりか、アリバイ的に(社説の論旨とは大きく違う)色々今までと違う事実が列挙されているのですから面白い。(毎日の第一面では大きく『南北「非核化目標」』と書いて、その半分くらいの活字で『年内終戦目指す』となっている)
★注、
この毎日新聞外信部長の署名入り記事では、今のような北朝鮮の不幸について『主因は、日米が北朝鮮、中ソが韓国をそれぞれ承認する「クロス承認」が実現しなかったことだ。』とハッキリと原因が書かれているのですから驚くばかりである。(オルタナティブな護憲左翼ブログである、この『逝きし世の面影』では以前から繰り返し指摘しているが毎日のような大手新聞社が認めるのは珍しい。やはり『流れ』が大きく変化していたのでしょう)
しかも、記事の最後は『だが、冷戦終結のような歴史の転換点では、それまでの常識が一夜にして時代遅れになることが繰り返されてきた。』『・・・・変化の兆しには敏感でなけらばならない』と澤田克己毎日新聞外信部長が記事を結んでいた。なにやら73年前のポツダム宣言受諾時のような成り行きである。

<転載終了>