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2018年12月11日 (火)

心臓首相!どうする?(中)<本澤二郎の「日本の風景」(3117)

心臓首相!どうする?(中)<本澤二郎の「日本の風景」(3117)

<心臓の悪い93歳の大澤のぶさんを助けられるか>
 高齢化すると、身寄りがほとんどなくなってしまう。93歳で役所からの煩雑な書類を処理する能力などない。どうするか、それでも行政は無関心である、という事情が分かってきた。シンゾウの心臓も強くはないはずだ。93歳の、本当に心臓が悪い木更津市の大澤のぶさんを助けられるのか。心臓首相!どうする?

<薬の指示・選択次第で命取りに>
 彼女は小雨が降る10月5日午後、呼吸困難で救急車で近くの医院に搬送された。そこで狭心症の薬を1個飲んで助かった。ニトログリセリンのようなものか。心臓の弱い人がいつも携行する薬のはずだが、彼女にはなぜかない。同日夜に、大きな農家の居間で再会した。

 心配した実弟の86歳の小林さんが、夜中に小雨の中をバイクで来てくれていた。彼は即席ラーメンを一袋買って食べていた。我が家からは、餃子入りのスープを持参、二人とも「おいしい」といって平らげた。

 生きるか死ぬかという場面でも、誰一人近所からのあいさつはない、という不思議さに気付いた。完全に地域・社会から見放されて生きているのである。同世代の知り合いもいないのだろう。

 人間は老いると、完全に孤立する。そこに行政の手も差し伸べられない。彼女の場合、1日置きのデーサービスだけなのだ。それも4万円年金の半分以上を使わないと利用が出来ない。老いて家族・社会から放り出されてしまう。優しい子供がそばにいる家庭は、ごく少数派なのだ。
 これらのことは、すべてが無知との遭遇である。ゆえにシンゾウに伝えている。改憲軍拡の愚かさを気付かせようとの、ドン・キホーテの試みである。
<死を選択した哀れ93歳>
 彼女は医師に指示された薬以外、飲むなと釘を刺されて帰宅した。その薬はめまい防止のもので、食後に1個のむ。目の前で、そうしたので安心した。

 ただ、素人でもおかしいと思ったことは、心臓の薬ではない。狭心症のものではない。このことが不安だったのだが、深夜にまたしても呼吸が困難になった。狭心症の薬を飲まなかったせいだろう。

 彼女は苦しくて声を上げた。しかし、救急車を呼ぼうとしなかった。「これ以上、他人に迷惑をかけられない」との悲壮な死への覚悟である。

 思うに、わが息子もそうだった。誤嚥性肺炎で東芝病院に入院したというのに、看護師は100分、1時間20分も放置、タンの吸引をしなかった。そうして七転八倒して息絶えた。大澤のぶさんは、自らその道を選択したのだ。シンゾウ!君ならどうするか。
 目の前のボタンを押せば、救急車が来てくれる。だが、彼女はそうしなかった。93歳の人生に進んで終止符を打とうと決心したのだ、我々と元気で別れた数時間後である。
<そばにいた実弟・小林さんが救急車を呼ぶ>
 だが、彼女の運命はそこで終わらなかった。
 実弟の86歳の小林さんが、近くで寝ていた。93歳の死目前の苦しい悲鳴に目を覚ました。彼は必死で救急車を呼ぶことが出来るボタンのある仏壇の前の、低い机(経机か)に走り寄った。
 なんとのぶさんが遮った。「もういい」と悲痛な息苦しさを耐えながらの、わずかな叫び声である。この死への階段の様子を、平凡なジャーナリストは活字にすることが出来ない。

 姉の制止を振り切って弟はボタンを押した、押し続けた。時間は6日午前1時半ごろである。彼女は、幸運にも8月に緊急入院した君津中央病院に搬送され、一命を取り止めた。

 余談だが、2014年4月26日夕、やくざレイプ犯浜名(岩根でデーサービスKを経営)から逃げ出そうとするや、携帯電話で長時間脅された直後、その衝撃によって突発性の大動脈りゅう破裂で急死した、美人栄養士の戦争遺児(K・T子さん)と同じ病院である。彼女は2日後に強い心臓が止まった、そこへと6日午後、のぶさんの様子を見に出かけた。
 ついでに言うと、帝京大学市原病院での医療事故で、植物人間にさせられた次男を、6年後に退院させたあと、この病院で一度検査入院した。そのあと、東京・大井町のマンションに移ったため、東芝病院に切り替えたのだが、まさか同病院で、個室に押し込められて1時間20分も放置させられ、もだえ苦しんだ後、窒息死した息子のことも思い浮かんできた。

 名状しがたい体験が、大澤のぶさんの悲哀と重なるものか。
<君津中央病院は現在も立派>
 この界隈を管轄する君津中央病院の土曜日は、なんとなく物静かである。
 受付で面会証をもらい、首に巻き付けて6階西棟に行くと、そこの4人部屋にのぶさんはいた。
 ここでも86歳の小林さんが、姉の面倒を見ていた。姉の長生きを助ける弟の、賢明な、それでいて命がけで支える姿が美しい。姉と弟の兄弟愛にも圧倒させられる。幼いころ、のぶさんは、弟を背負って馬来田小学校の門をくぐり、教室の一番後ろに立って先生の話を聞いたという。いま逆転しているが、まるで兄弟愛の見本であろう。
 この病院は、10数年ぶりに訪問したのだが、清潔で立派だ。「眼科はいつも患者で大忙し」という。これは日本の老人社会を象徴している。同時に日本の前途を暗くさせてもいる。

 のぶさんは、鼻に酸素吸入のための管が取り付けてあった。診断書には「急性心不全」「治療は1,2週間」とある。彼女とは、先月28日に偶然知り合った仲でしかない。彼女の身内は86歳の弟のみ。そこへと夫妻で押しかけたものだから、のぶさんは大喜びだ。安心して目をつむった。
 早逝した有能な娘と息子の夢を見ているかもしれない。しばらくして、前夜から眠っていない小林さんと病室を、そっと離れた。
<「身障者手帳は役所が動かないと出来ない」は本当か>
 我々は、のぶさんの退院後のことが不安でたまらない。一人での生活は無理である。薬を適切に飲むことも容易ではないのだ。

 寒くなると、日の当たりにくい大澤家での一人暮らしは無理である。冬場は我々も留守にするので、食事の面倒は出来なくなる。どうしたらいいのか。

 無い知恵を絞り出して分かったことは、彼女が耳が遠い、片目が見えない、膝が曲がっている、などから、明白な身体障碍者である。本来は、そのための手帳がなければならない。

 しかし、ないのだ。市の担当者は「本人の申請が前提」と開き直った。おかしい、93歳にそれを押し付けて平然の木更津市役所でいいのか。
 シンゾウ!これが日本の行政なのだ。わかるかな。このまま放置するつもりなのか。

 のぶさんの病室を担当する看護師に「病院で身障者の手帳を出してくれないか」と直訴してみた。答えは「それは役所の仕事。病院では出来ない」と突っぱねられてしまった。

 日本の医療福祉は、ノルウェーなどの福祉国家と比べると、低いかもしれないが、米国などよりはいいはずだ。日本国憲法のお蔭であるが、だが、それも90代になると、かなりおぼつかないことが分かる。のぶさんの様子を見ていると、日本の福祉もたかが知れている。武器弾薬に傾斜する自公政府は失格であろう。
2018年10月7日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)
以上は「ジャーナリスト同盟」より

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