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2019年1月 4日 (金)

★イスラエルは総選挙を経て中東和平に向かう?

★イスラエルは総選挙を経て中東和平に向かう?

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この記事は「東エルサレムが来年パレスチナの首都になる?」の続きです。

http://tanakanews.com/181107israel.htm

 

イスラエルでは11月14日にリーベルマン国防相が辞任し、リーベルマンの政

党「イスラエル我が家」がネタニヤフの連立政権から離脱した。全120議席の

イスラエル議会の中で5議席を持つ「我が家」の離脱で、連立政権は過半数ギリ

ギリの61議席しか持たなくなった。さらに、後任の国防相のポストを連立政権

内の極右政党「ユダヤ人の家」のベネット党首(現教育相)が要求し、ネタニヤ

フがこれを拒否して自身が国防相を兼務したことから、この経緯を不満として、

議会で8議席を持つ「ユダヤ人の家」も連立政権を離脱する見通しだ。連立政権

は議会の過半数を割るため、ネタニヤフは数日内に議会を解散し、90日後の

2月下旬もしくは3月に総選挙を行うと予測されている。

 

http://www.zerohedge.com/news/2018-11-14/israeli-defense-minister-resigns-slams-pm-surrendering-hamas-knesset-disolve

Political Crisis In Israel: Defense Minister Resigns, Slams Netanyahu For "Surrendering to Hamas"

 

http://www.wsj.com/articles/netanyahus-coalition-in-turmoil-as-he-rejects-partners-demand-1542569719

Netanyahu’s Coalition in Turmoil as He Rejects Partner’s Demand

 

(もしネタニヤフがベネットを国防相にしていたら、ベネットは、ハマスとの停

戦を破棄してガザで再び大規模な戦争をやるだけでなく、ロシアの警告を無視し

てシリアへの空爆を再開し、イスラエルを自滅的な中東大戦争に向かわせる。イ

スラエル軍の参謀長は、ベネットを国防相にすべきでないと表明した。イスラエ

ルの極右の中には、親イスラエルのふりをした反イスラエルが多い)

 

http://www.debka.com/idf-chiefs-impart-their-wishes-for-next-defense-minister-improper-interference-in-the-political-process/

IDF chiefs impart their wishes for next defense minister. Improper interference in the political process?

 

http://www.haaretz.com/misc/article-print-page//.premium-now-zionist-union-it-s-time-to-support-the-government-of-bibi-netanyahu-1.6660955

Now, Zionist Union, it's time to support the government of Bibi Netanyahu

 

イスラエル最大の30議席を持つネタニヤフの右派政党「リクード」は、ガザを

統治するハマスとの停戦和解を維持したい。だが、連立政権内でも「ユダヤ人の

家」など入植者勢力は、ハマスとの停戦和解に反対しており、すでに連立政権内

が国家戦略で合意できなくなっている。入植者勢力は、今のネタニヤフ連立政権

を、そのままの形で議席増にするために解散総選挙をやりたい。入植者たちは、

ネタニヤフを首相にしたまま牛耳り続けたい。だがネタニヤフ自身は、これと反

対の計略を持っている。ネタニヤフは表向き解散総選挙に反対しているが、これ

は今後の選挙戦で、解散総選挙に至った責任を「ユダヤ人の家」など他党に押し

付けたいからであり、本心は、連立政権を「パレスチナ側との和平に反対する右

派の集まり」から「パレスチナ側と和平を推進する中道派の集まり」に転換する

ために解散総選挙をやろうとしている。

 

http://www.middleeasteye.net/news/netanyahu-says-early-election-israel-must-be-avoided-2070946939

Netanyahu says early election in Israel must be avoided

 

http://www.haaretz.com/misc/article-print-page//.premium-amid-election-talk-netanyahu-aims-to-keep-gov-t-until-year-s-end-source-says-1.6658068

Amid election talk, Netanyahu aims to keep government until year's end, source says

 

リーベルマンは、ガザに対するネタニヤフの弱腰を批判して国防相を辞めたが、

これも表向きだけの演技だ。リーベルマンは、ネタニヤフが和平反対から和平推

進に鞍替えするため解散総選挙をやれるよう、連立政権を離脱した。リーベルマ

ンは、ロシアからイスラエルに移住してきた人々を代表する政治家で、パレスチ

ナ人やアラブ系イスラエル人の権利を剥奪すべきと言い続けてきた「右翼」だが、

同時にプーチンのロシアと親密で、シリア(アサド政権)との和解や中東和平

など、プーチンの中東戦略に沿って動こうとしている部分がある。そのため、連

立政権内の右派(極右・入植活動家)から「隠れ左翼」と揶揄批判されてきた。

入植活動家の幹部の中には米諜報界(軍産)の要員が多く、彼らは、軍産の敵で

あるロシアと仲良くするリーベルマンを疑っている。中東の覇権国が米国からロ

シアに代わりつつある中で、リーベルマンは、ネタニヤフとイスラエルを、軍産

の傘下から引き剥がし、ロシアの傘下に入れようとしている。

 

http://www.al-monitor.com/pulse/originals/2018/11/russia-israel-lieberman-syria.html

Will Israeli defense minister's exit impact Russia-Israel cooperation on Syria?

 

11月7日の前編記事で、ネタニヤフが解散総選挙して自分の権力を強化し、そ

の上で来年トランプが提案してくる、東エルサレムを首都とする西岸のパレスチ

ナ国家を認める2国式の中東和平を進めるのでないかという予測を書いた。その

後、イスラエルはリーベルマンの突然の辞任で解散総選挙に向かい、今のところ、

予測どおりに事態が進んでいる。

 

http://tanakanews.com/181107israel.htm

東エルサレムが来年パレスチナの首都になる?

 

2国式は、イスラエルの「ユダヤ国家性」と「民主主義」を両立させるために必

要なシナリオだ。イスラエルがパレスチナを併合する1国式だと、パレスチナ人

(とアラブ系イスラエル人)から公民権を剥奪し続ける「民主主義無視」の「ア

パルトヘイト国家化」(イスラエルが悪い国になること)をやらないと、ユダヤ

人がイスラエルの政権を握り続ける「ユダヤ人国家性」(イスラエル建国の目的)

を保持できない。パレスチナ・アラブ人をイスラエルから分離し、イスラエルを

ユダヤ人だけの国として維持し、その中で民主主義を続けることで国際社会から

尊敬される国であり続けるのが、イスラエルにとっての2国式の目的だ。

 

http://nymag.com/intelligencer/2018/10/tzipi-livni-is-struggling-to-connect-with-american-jews.html

Can Israeli Opposition Leader Tzipi Livni Connect With American Jews?

 

ネタニヤフが率いる右派政党リクードの支持者には、入植活動家など、2国式の

中東和平に反対する人々が多い。世論調査では、2国式の中東和平を望む人がイ

スラエルで少数派になっている。トランプの米国は「世界の民主化」を重視しな

くなる一方、イスラエルを強く支持している。トランプは、イスラエルが民主主

義を守らなくても批判しない。だから2国式なんかもうやる必要がない。イスラ

エルは、米国とだけつながっていれば国家存続できる。イスラエルをアパルトヘ

イト国家扱いする、米国以外の国際社会のことなど無視すれば良い、と考えるイ

スラエル人が多い。

 

http://tanakanews.com/160308israel.htm

西岸を併合するイスラエル

 

http://tanakanews.com/161101palestin.htm

イスラエルのパレスチナ解体計画

 

こうした考え方は、世界や中東に対する米国の覇権が今後もずっと続くことを前

提としている。実際には、米国の覇権が縮小している。中東の覇権は、米国から

ロシアに移りつつある。ロシアもイスラエルに寛容だが、ロシアは米国ほど支配

力が強くない。米国の中東覇権が低下し、MbS皇太子のサウジアラビアも対米

自立して、イランとアラブ諸国がイスラエルを共通の敵として和解する事態にな

りかねない。そうなると、ロシアはイスラエルを助けられない。米国は、中東諸

国を軍事外交と経済の力でねじ伏せてきたが、ロシアはもっと安上がりな覇権を

望んでいるので、イスラエルのためにアラブをねじ伏せたりしない。

 

http://tanakanews.com/180825israel.htm

ロシアの中東覇権を好むイスラエル

 

2国式を拒否したアパルトヘイトのイスラエルを、トランプは容認し続けるかも

しれないが、トランプは同時に覇権放棄を進めている。米国の力が弱くなるほど、

他の国際社会は、米国に気兼ねなくイスラエルを非難するようになる。この展開

は、MbSのウジが陥っている事態と似ている。カショギを殺したMbSを、

トランプは容認し続けているが、他の国際社会は「殺人鬼」として非難している。

今日のMbSは、明日のイスラエルである。

 

http://tanakanews.com/181118saudi.php

サウジを敵視していく米国

 

米国の覇権が低下するなか、イスラエルは米国に依存しない国家戦略をとらざる

を得ない。米国の後ろ盾がないと、イスラエルは大して強くない。アラブ諸国や

イランとの和解(少なくとも冷たい和平)が必要になっている。和解には、2国

式の中東和平の推進が必須だ。イスラエルの有権者の多くは、米国の覇権低下に

気づいていないだろうが、ネタニヤフら政府中枢は気づいている。

 

http://tanakanews.com/180218israel.htm

米国に頼れずロシアと組むイスラエル

 

ネタニヤフはこの9年間、米国(軍産)との関係を利用してイスラエルで政治力

を拡大し続けた入植活動家集団の言いなりになることで、不死身と言われる強い

政治力を持って首相の座を守り、権力を維持してきた。だが今や、米国の覇権低

下により、イスラエルは、入植者たちが強く反対する2国式の中東和平を進めね

ばならない時にきている。ネタニヤフは、リクードの党の内外にいる入植者ら和

平反対の人々を騙しつつ、総選挙で勝たねばならない。「和平か否か」は、選挙

の争点として避けられる。

 

http://www.zerohedge.com/news/2018-11-16/gaza-ceasefire-end-netanyahu

Is The Gaza Ceasefire The End For Netanyahu?

 

http://www.al-monitor.com/pulse/originals/2018/10/israel-hamas-gaza-strip-benjamin-netanyahu-avigdor-liberman.html

Netanyahu needs Hamas to rule Gaza, not Abbas

 

選挙に勝った後、これまで野党だったシオニスト連合(現在24議席)など、中

東和平の推進を掲げる中道勢力と新たな連立を組み、党内の和平反対派を押し込

めつつ、トランプが提案してくるはずの最低限の2国式の中東和平案を急いで進

める。リクードとシオニスト連合が組むはずない、と考えるのが「常識」だが、

中東和平を実現するには、大連立の途方もないシナリオしかない。イスラエルの

分析者アキバ・エルダーも「いまこそ大連立をやるべきだ」と書いている。

 

http://www.al-monitor.com/pulse/originals/2018/11/israel-hamas-gaza-strip-avigdor-liberman-benjamin-netanyahu.html

Liberman's exit offers Netanyahu chance to build new coalition

 

http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5408408,00.html

Netanyahu is not invincible

 

トランプはネタニヤフを強く支持してきた。トランプは、2国式におけるイスラ

エルの交渉相手であるパレスチナ自治政府(PA)を徹底的にいじめて弱体化さ

せ、ネタニヤフが中東和平を進めやすいような状況を作ってきた。トランプは今

夏以来、PAに対する米政府の支援金を打ち切り、ワシントンDCのPA代表部

に閉鎖を命じ、東エルサレムにあったパレスチナを担当する米領事館も閉鎖して、

PAを完全に見捨てる演技を続けている。来年、イスラエルが総選挙後の新政権

になり、トランプが最低限の2国式中東和平を提案すると、それがPAにとって

以前の和平案よりはるかに不利な、西岸のユダヤ入植地を大幅に容認するもので

あっても、東エルサレムが首都として認められれば、PAは和平案を受諾するだ

ろう。イスラエルは、これまでで最も有利な条件で和平を進められる。これは、

トランプからイスラエルへの贈り物である。

 

http://tanakanews.com/170111israel.htm

トランプの中東和平

 

イスラエルの入植者たちが、この贈り物を受け取って和平を容認するなら、それ

は、中東和平の実現につながる。だが逆に、入植者をはじめとするイスラエルの

人々が中東和平に猛反対し続け、イスラエルの新政権が和平の推進を放棄せざる

を得なくなると、その後の来春以降のイスラエルは、今のMbSのサウジが米国

や国際社会から受けているのと同様の「同盟国だったはずが敵国にされるシナリ

オ」の諜報の謀略にさらされる。トランプ自身は、その後も表向きイスラエルを

支持し続けるが、米民主党や英国やEUなど国際社会が、イスラエルのアパルト

ヘイトへの非難を強め、国連安保理がしだいに強いイスラエル批判決議を出し、

やがてトランプもイスラエルを擁護しきれなくなる。今のサウジが受けている仕

打ちと同様、これは「自然な流れ」に見せかけた諜報作戦である。

 

http://tanakanews.com/181111saudi.php

サウジを対米自立させるカショギ殺害事件

 

 

この記事はウェブサイトにも載せました。

http://tanakanews.com/181119israel.htm

以上は「田中宇氏ブログ」より

イスラエルにとっても正念場であります。いずれにせよネタニヤフを退陣させない限り中東は安定しません。                               以上

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