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2019年4月30日 (火)

松橋事件と西山美香事件、再審無罪の意味

 松橋事件とは何か?

 

   松橋事件、殺人罪に無罪判決 熊本地裁「犯罪証明ない」
  https://www.asahi.com/articles/ASM3N42RHM3NTIPE00W.html

 

  https://mainichi.jp/ch151021961i/%E6%9D%BE%E6%A9%8B%E4%BA%8B%E4%BB%B6

 

 1985年1月8日、熊本県松橋町で男性が町営住宅で刃物で刺されて死亡していた。
 被害者の将棋仲間で、3日前の夜に被害者と口論していたとされた宮田浩喜さんが殺人容疑で逮捕された。
 熊本地裁の公判中に、「あれは強要された自白だった」と否認したが、1990年に懲役13年の刑が確定した。
 宮田さんは、12年の服役を終えた2012年3月に熊本地裁に再審請求した。

 

 弁護団は、凶器と傷口の矛盾点や自白の信用性に関する疑問を指摘した。
 2018年10月、最高裁が検察側の特別抗告を棄却し、再審査の開始が決まった。
 検察側は、有罪立証しない方針で、今回無罪判決が言い渡された。

 

 宮田さんは、自白した理由を
「取り調べに耐えられなかったため」と訴えている。警察は、無実の容疑者に対して、真実を求めるのではなく、拷問に等しい取り調べを続けることで、精神的に崩壊させ取調官の誘導によって架空の犯行を自白させるのが常套手段だった。

 

凶器と傷口の矛盾点。
 弁護団は、1997年に検察が開示した証拠の中から、宮田さんが「犯行時に凶器に巻き付けて使った後で燃やした」と供述していた、シャツの左袖を発見した。
 詳しく調べると、凶器とされていた小刀と傷口が一致しないという鑑定結果を得た。

 

 2012年に再審請求。2016年に、熊本地裁は「自白の信用性を認められなくなった」とし、再審開始を決定。2018年に、最高裁も支持して、再審開始が確定。2019年3月28日、熊本地裁は、宮田さんによる犯罪は存在しなかったと、完全無罪を宣告した。

 

 当時59歳の被害者男性が亡くなったと思われる時刻は、1985年、1月4日から6日。首などを複数回刺されていた。
 宮田さんは、被害者の知人で、1月5日に友達数人と食事をしている。その際に、口論をしたことが、警察が犯人と疑った根拠であったようだ。 
 当時、亡くなった男性の年齢が59歳で、宮田さんが51歳。34年前の事件なので、真犯人が死亡していてもおかしくない。

 2010年4月時効廃止方が成立している。「(法定刑の最高が)死刑に当たる罪」については公訴時効が廃止。それ以外の「人を死亡させた罪」については、これまでの時効期間を2倍に延長された。
 現在、熊本市内の高齢者施設で寝たきりの生活を送る宮田さんは、要介護5、重度の認知症で、無罪判決を伝えられても、会話能力が失われていて、意味がはっきりと分からないようだとされる。
 宮田さんの次男は、
「あと2年早ければ、この場にいたのはずっと父を支えた末に亡くなった兄だった。さらに2年早ければ、おやじも裁判を理解できたはずだ。検察には一言でも父に謝ってほしかった」と話している。

 

 以上、https://momoabo.com/matubase-5390  を参照しました。

 

 検察は、罪もない宮田さんを逮捕し、拷問的な取り調べによって無理矢理、架空の自白をさせて有罪に持ち込み、12年もの服役をさせてから再審を求めた宮田さんに対して、メンツを守るため、あらゆる嫌がらせを繰り返した。

 

  認知症が進んだ宮田さんに代わって成年後見人の弁護士と長男が、再審請求を行った。昨年6月、熊本地裁が再審開始を決定。検察側が即時抗告したが、先月29日に福岡高裁がこれを棄却した。検察側は今月4日に特別抗告した。

 

 この事件では、「自白」以外に宮田さんと事件を直接結びつける証拠はない。検察は、宮田さんの寿命死亡を狙って再審を阻止するため抗告を繰り返したが、熊本地裁、福岡高裁とも、弁護側が提出した新証拠によって、その自白の信用性が大きく揺らいだと判断した。
 これについては、江川紹子が、詳しく解説している。
 https://news.yahoo.co.jp/byline/egawashoko/20171207-00079004/

 

 以下引用

 

  自白によれば、犯行の前に、切り出し小刀の柄に血がつかないよう、古いスポーツシャツの左袖を切って巻き付け、犯行後はそれを外して風呂の焚き口で燃やした、という。

 

 宮田さんは捜査段階で当該シャツの現物を示されており、調書には次のような供述が記されている。

 

〈ここでつなぎ合わせて貰いましたところ、4片に分かれており、切れ目も合ってほぼシャツの型になりましたが、左側袖が肩口から全部ありませんでした。私がこの左袖を切り開いてウエスとして使っていたものを切り出し小刀の柄の部分に巻いたり、自転車のハンドルを拭いたりしたもので、あとで風呂焚き口に燃してしまったのです〉

 

 しかし、再審請求弁護団が検察庁に保管されていた証拠を確認したところ、問題のスポーツシャツは5つに切り分けられていたが、焼き捨てたはずの左袖もあり、布片5つを合わせると完全に復元できた。左袖部分に血痕などもついていなかった。

 

 しかも、この小刀に布を巻き付ける等の行為は、当初の「自白」には出ていない。警察が押収した小刀を鑑定した結果、血液の付着が証明できないと判明した後、突然「柄に布を巻き、刃は犯行後に研いだ」という話が登場する。最初の自白から2週間以上も経っていた。本件では、他の点でも、このように捜査の進展に合わせるような「自白」の変遷がみられる。

 

 加えて、弁護団が新証拠として提出した、犯行に使われたとされる切り出し小刀と遺体の傷の大きさが合わないとする法医学者の鑑定も、自白の信用性を揺るがせた。

 

 熊本地裁は、この2つの証拠によって、犯行に使用した凶器の特定とその具体的な使い方という「自白の核心」の信用性が揺らぎ、自白全体の信用性を動揺させたとし、他の新証拠や確定審での宮田さんの供述など全証拠を総合的に判断。「自白のみで有罪認定を維持できるほどの信用性を認めることは、もはやできなくなった」として再審開始を決定した。

 

昨年6月、熊本地裁で再審開始決定が出た
検察の主張を理路整然と退けた福岡高裁
 これに対し、即時抗告した検察側は、スポーツシャツの件は宮田宅に同様の布きれが「多数」あったので取り違えただけだとか、弁護側の鑑定とは異なる意見もあるとか、熊本地裁は新証拠もないのに確定判決の心証形成に介入しているとか、種々の主張を並べて、熊本地裁の再審開始決定を批判。その取り消しを福岡高裁に求めた。

 

 しかし同高裁は、こうした主張を証拠に基づいて一蹴。判断方法についても、そのプロセスを理路整然と説明し、「原決定は、新証拠の存在を根拠にして、判決裁判所の心証形成に介入しているのであり、その判断手法は違法、不適切なものではない」と退けた。

 

 引用以上
********************************************************************************

 

 要するに、検察は、宮田さんが無実であることを百も承知で、冤罪を捏造したのである。日本では、財田川事件や足利事件など、取り調べ側の警察官・検察官が、収集した証拠を精査していれば、確実に被疑者の無実が明らかな事件であっても、逮捕したメンツから、そのまま犯人として冤罪を捏造するケースが後を絶たず、そのなかには死刑事件も含まれている。
 また、飯塚事件のように、被疑者が一貫して否定し、有力な物証も存在しないまま、死刑判決が下され、再審請求中に、死刑執行されてしまったような悪質な冤罪事件もある。

 

 

 もう一つ、最近、報道された悪質な冤罪捏造による再審事件(西山事件)を紹介しよう。

 

 2019年3月19日 滋賀の呼吸器事件、再審確定 元看護助手、無罪の公算大
 https://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2019031902000264.html

 

 以下引用
 滋賀県東近江市の湖東記念病院で二〇〇三年、男性患者=当時(72)=の人工呼吸器のチューブを抜いて殺害したとして、殺人罪で懲役十二年が確定し、服役した元看護助手西山美香さん(39)=同県彦根市=が申し立てた再審請求で、最高裁第二小法廷(菅野博之裁判長)は、裁判のやり直しを認める決定をした。十八日付で検察の特別抗告を棄却した。事件発生から十六年を経て再審開始が確定した。裁判官全員一致の結論。

 

 再審請求では、患者の死因と自白の信用性が争点だった。大阪高裁は、患者が自然死した疑いがあると指摘した上で、自白は警官らによる誘導があった可能性があるとして、再審を認め、これを最高裁も支持した。大津地裁でやり直される公判で無罪となる公算が大きい。

 

 患者の死因を巡っては、確定判決では遺体を解剖した医師の鑑定によって、窒息死と認定していた。再審請求審で大阪高裁は、確定判決が患者の異常発見時に人工呼吸器のチューブがつながっていたと認定しているのに対して、医師の鑑定書が警官から事前に得ていた誤った情報を基に、チューブが外れていたという前提に立って、作成されていると指摘。死因は解剖所見のみからでは分からず、自然死の可能性を排除できないとしていた。自白の信用性についても、「犯人と認めるには合理的な疑いが残る」と結論付けていた。

 

 事件では、県警は当初、呼吸器が外れた際のアラーム音を聞き逃したとする業務上過失致死容疑で捜査していた。西山さんは任意聴取を受けていた際に殺害を自白し、〇四年七月に逮捕された。公判で否認に転じ、自白の理由を「取り調べがきつくなり、同僚看護師をかばおうとした。刑事に好意を持った」などと訴えたが、〇五年十一月に大津地裁は懲役十二年を言い渡し、最高裁で確定した。

 

 殺人事件で再審が確定するのは、熊本県松橋町(現宇城市)で男性が刺殺された「松橋事件」の再審が昨年十月に確定して以来。

 

 引用以上
********************************************************************************

 

 犯人とされて12年の服役を強いられた西山美香さんは、軽度知的障害だった。

 

 【小出将則医師(55)=愛知県一宮市、一宮むすび心療内科院長=は、両親との面接、すべての手紙、小中学校の通知表、作文を調べた上で臨床心理士の女性(50)と西山受刑者の発達・知能検査に臨んだ。
 結果は知能が「九~十二歳程度」で軽度知的障害と判明。不注意や衝動性がある注意欠如多動症(ADHD)が明確になり、こだわりが強い自閉スペクトラム症(ASD)も「強い傾向」が示された】

 

 西山さんの障害は、面会した相手に気に入ってもらおうとして、相手が望む答えを言ってしまう傾向である。また、異性経験のない西山さんに対し、滋賀県愛知川警察は、取り調べに若いイケメンの山本誠を送って、異性的興味から誘導を引き出そうと画策した。
 元々、相手に気に入られたいと誘導されやすい西山さんは、山本の用意した罠に、まんまと引っかかって、ありもしない=存在自体がありえないと、たくさんの医師が殺人を否定したにもかかわらず、自分で、呼吸器チューブを抜いたと「自白」させられてしまった。

 

 司法には、西山さんのような特異な障害を扱った経験もほどんどなく、自白したのだから有罪と、殺人罪で12年の服役を強要されることになった。

 

  https://toyokeizai.net/articles/-/206947

 

 冤罪を捏造された西山美香さんは、「被害者とされたTさん」の呼吸チューブを抜いて呼吸不全で死亡させたと「自白」させられた。しかし、チューブは抜けていなかった。このため、山本取調官は、慌てて、後から西山さんが再びチューブを戻したと追加自白させた。
 Tさんを診療した数名の医師は、「Tさんの死因は、呼吸不全でなく、カリウム値低下性の急性心不全である」と証言していた。
 「窒息死」と報告したのは、検死官解剖医だが、彼は、警察の調書を先に読んでいたために、強い先入観から、チューブが抜かれたと勝手に想像して「殺人」という冤罪を捏造したのである。
 この事実は、最高裁まで弁護団が鋭く追求したにもかかわらず、裁判官たちは「自白」偏重の観念に引きずられて、科学的な分析を拒否し、西山さんを有罪と決めつけた。
 こうして、「病死」であったTさんの死因は「殺人」として捏造され、この世に無実の殺人犯が登場し、「司法による正義の鉄槌」を受けて12年間者服役を強要されたのである。

 

 https://www.chunichi.co.jp/article/feature/newswotou/list/CK2017082002100013.html

 

 服役後の西山さんの再審請求は、検察側のメンツ主義によって、何度も嫌がらせのための抗告によって先延ばしにされたが、3月19日最高裁は再審を確定した。
 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO42638040Z10C19A3CC0000/

 

 私は、戦後に起きた、たくさんの冤罪事件を見てきて、共通するのは、取り調べ警察官が、手柄欲しさに、被疑者が無実であっても証拠を捏造してまで無理矢理有罪にする手口である。
 取り調べの過程で証拠が集まってくれば、当然、警察も検察も、被疑者が無実であることを知る機会がいくらでもあるのだが、彼らは自分たちのメンツのために、そうした被疑者に有利な証拠は隠蔽してしまうことが大半である。

 

 私が本当にひどいと思ったのは、鹿児島県警による志布志事件と、福岡県警による飯塚事件だが、松橋事件も熊本県警で、九州の警察は、とりわけ冤罪捏造の悪質な手口が多いという印象である。

 

 志布志事件については、戦後冤罪史のなかでも特筆すべき、大規模な悪質でっちあげ事件であり、これも、そもそも犯罪事実が存在しないものを、取調官の想像力だけで犯行を捏造したのである。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BF%97%E5%B8%83%E5%BF%97%E4%BA%8B%E4%BB%B6

 

 想像力だけで、これほどの大事件を妄想し、大量の善良なる生活者を一年以上長期拘束して苦悩を与えた警察官に対し、完全無罪判決後、与えられた処分は、たったこれだけである。冤罪被害者の村民には、1年の拘束と、拷問的取り調べの対価として460万円が支払われただけだった。

 

 黒 健治(当時の志布志警察署署長) - 本部長注意
 磯部 一信(警部・捜査主任) - 所属長訓戒
 濱田 隆広(警部補) - 3ヶ月間減給1/10

 

 被疑者とされた村民には、自殺に追い込まれた者もいた。警察が証拠を捏造して、ありもしない犯罪をでっちあげたことに対し、訓戒と減給一割という「処分」は、ほとんどないに等しいもので、我々を激怒させた。
 戦後起きた大半の冤罪事件は、警察官による手柄狙いの証拠捏造が大半だが、それによって処分された者は皆無に等しい。これでは、司法官は、冤罪を作りたい放題である。何の処分も受けないのであれば、例え批判されても、証拠を捏造し続けるであろう。
  
 冒頭に紹介した、松橋事件、そして西山美香事件、志布志事件、こうした悪質な冤罪でっちあげに対しては、私は、司法制度の上に立つ監査機関が存在しないことによる弊害だと何度も指摘してきた。
 日本は、過去一世紀にわたる司法取扱事件を、再度検証し、過ちや責任の所在、さらに処分を行う超司法機関を作らなければ、正義を実現できないと強く確信する。

 

 少なくとも、過去50年に、冤罪証拠を捏造した=例えば、袴田事件における紅林麻雄のような悪意に満ちた警察官を、全員、法的に処分し、追放する仕組みを作らなければならない。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%85%E6%9E%97%E9%BA%BB%E9%9B%84

 

 司法機関全体、警察・検察・裁判を検証し、過ちを見いだしたなら追求し、処分する姿勢があってこそ、司法に対する国民の信頼を担保できるのである。
 ただし、今の安倍晋三マフィア政権なら、この機関さえ私物化する可能性が強いので、まずは、民主的な正義を実現できる政権を作り出すことが先決であるが。

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以上は「東海アマブログ」より
まだまだある免罪事件です。実は無実なのに有罪として死刑にされた例も随分ありそうです。これほど不幸なことはありません。以上

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