★アングロサクソンを自滅させるコロナ危機
アングロサクソンを自滅させるコロナ危機
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この記事は「ワクチン強制も超愚策」の続きです。
http://tanakanews.com/210806corona.php
米共和党系のフォックステレビの解説者タッカー・カールソンが、8月4日の放送
で興味深い分析を表明した。彼は「米英豪州NZカナダというアングロサクソン
5か国(Anglosphere)は、新型コロナを理由に人権や文化を破壊し、国家として
自殺行為をやっている」と述べた。「5か国はコロナ対策として、科学に従った
やり方をするのでなく、人々がこれまで当然の権利と思っていたもの(自由に外
を出歩く権利とか)を不必要に破壊することを意図的に進めている。豪州はコロ
ナの死者が少ないのに厳しい(超愚策な)都市閉鎖を敷き続け、閉鎖の愚策性を
指摘する人々の疑問にすら答えようとしない。米国では国民の大半がすでにワク
チン接種した(ワクチンに効果があるなら集団免疫に達しているはずな)のに、
(出来の悪い)ワクチンに疑いを持っている未接種の人々に接種を強要すること
(人権侵害)をやろうとしている」。カールソンはこんな趣旨を語った。
http://www.womensystems.com/2021/08/the-anglosphere-is-committing-suicide.html
'The Anglosphere is committing suicide': Tucker Carlson says US, UK, Australia, New Zealand and Canada are allowing Covid to destroy individual rights
https://www.foxnews.com/transcript/tucker-the-mainstream-medias-job-is-to-defend-the-ruling-class
Tucker: The mainstream media's job is to defend the ruling class
カールソンが指摘したことのうち、欧米がコロナ対策として自滅的なことをやっ
ているという部分は、私にとって目新しいものでない。目新しい部分は、コロナ
が欧米の中でも特に米英などアングロサクソン5か国を自滅させているという部
分だ。私はコロナ危機の初めのころから、この危機が戦後の米英覇権体制を自滅
させ、中国など非米諸国が欧米と並立する力を持つ多極型の体制へと世界を転換
していくのでないかと考えてきた。カールソンの指摘どおりアングロサクソン
5か国は、コロナに対して無駄に厳しい都市閉鎖をやり続けて経済破綻をひどく
するなど、とくに自滅的な策をとり続けている。中央銀行が過激に造幣するQE策
によって金融バブルを膨張させて相場をつり上げ、それが経済の好調さを示すもの
だというインチキ話を人々に軽信させ、ひどい経済破綻が進行中なのに、それを
ほとんどの人に気づかせないようにしている。人々が気づかないので経済破綻は
進行し、ドルや米英覇権の崩壊に近づいていく。
http://tanakanews.com/200501networks.php
コロナ危機による国際ネットワークの解体
私は、アングロサクソンの上層部に、自分たちの覇権を意図的に自滅させようと
している勢力がいて、彼らが超愚策なコロナ対策を進めているのでないかと疑っ
ている。カールソンはそのように考えているわけでないが、アングロサクソン諸
国のコロナ対策は超愚策であり、これを続けていると自滅するよ、と指摘してい
る。意図的な自滅かどうかはあまり重要でない。政策立案者はプロであり、超愚
策を繰り返すのはプロとして「未必の故意」であり「意図的」と同じだからだ。
http://tanakanews.com/200516lockdown.htm
都市閉鎖の愚策にはめられた人類
これは、早い段階から大失敗が予測されていた2003年のイラク戦争など、911以
降のテロ戦争でも同様だった。米国がテロ戦争を本格的にやるほど、米国の覇権
が自滅していくと最初からわかっていたのに、米国はどんどんその道を進み、案
の定、自滅している。コロナは、テロ戦争の失敗が確定した後に覇権自滅策の第
2弾として起きている。テロ戦争のときも今回のコロナ危機でも、私が「これは
米国が覇権を自滅させるとともに中国などを台頭させ、世界を多極型に転換する
ための策でないか」と書くと、多くの人が「米国が自滅したがるわけがない。妄
想だ」と一蹴したが、現実の世界では、米国の覇権がどんどん低下し、中国など
が台頭して世界が多極型に転換している。私は、自分の見方が間違っていると思
えない状態になっている。
http://tanakanews.com/200529corona911.htm
911とコロナは似ている
欧米で自滅しているのはアングロサクソンだけでない。フランスやドイツなど
EU諸国も、ワクチン旅券を導入して超愚策なワクチン強要策を進めるなど、国民
からの反発が強まっている。このまま進むと独仏などEU諸国では右派のポピュリ
ストが台頭して政権をとり、既存の中道左派と中道右派の2大政党制的なエリー
ト主導体制が崩れていく自滅になりかねない。アングロサクソンだけでなく欧米
全体が自滅しているようにも見える。しかし独仏などEU諸国は、既存のエリート
主導体制が権力を握っていたので、米英に従属してきた。EU諸国がこのまま超愚
策なコロナ対策をやり続けていると、既存の対米従属のエリート主導体制が転覆
され、米英覇権の意向に従わないポピュリスト政権に替わっていく。
http://www.zerohedge.com/covid-19/france-italy-see-mass-protests-against-covid-health-pass
France, Italy Swept By Mass Protests Against COVID Health Pass
マスコミと軽信者は「ポピュリスト政権になったら最悪の事態になる」と言うが、
マスコミは米英覇権体制の一部なので、対米従属をやめたいポピュリスト勢力が
権力をとることを「最悪の事態だ」と人々に軽信させる歪曲報道・プロパガンダ
を流してきた。実際にいずれポピュリストが独仏などの政権をとっていくと、
少なくともコロナの超愚策をやらなくなり、事態は好転していく。ポピュリスト
による政権奪取は「最悪」でなく「次善の策」になりつつある。なぜそうなった
かというと、米英覇権勢力が超愚策で自滅的なコロナ政策を独仏などEU諸国にや
らせたからだ。独仏は、いずれおきそうなポピュリズムへの政権交代によって非
米側に転じ、アングロサクソンの覇権の崩壊・縮小に拍車をかける。
http://ammo.com/articles/the-great-reset
The Great Reset: The Global Elite's Plan to Radically Remake Our Economic and Social Lives
https://www.gatestoneinstitute.org/17332/china-new-zealand-five-eyes
China is Trying to Break up the Five Eyes Intelligence Network
アングロサクソン5か国のうち、豪州NZカナダの3か国は地政学的・諜報界的に
英国の分身である。アングロサクソン5か国とは米英同盟のことであり、諜報を
共有して相互乗り入れする「ファイブアイズ」を大戦から持っている。この構図
は、戦後の覇権国となった米国を、前覇権国の英国が裏から牛耳るために大戦後
も維持されてきた。テロ戦争は、米国が(横入り的にイスラエルに牛耳らせるこ
とで)英国に相談せず勝手に自作自演の911テロ事件を引き起こして開始して、
米英同盟の覇権を20年かけて自滅させた。今回、カールソンも指摘するとおり、
コロナ危機がさらに米英同盟を自滅させている。中国はニュージーランドに対し、
中国との貿易をさかんにしたければファイブアイズから離脱しろと圧力をかけて
いる。日本は英国からファイブアイズに入らないかと誘われ、軍産マスコミは
日本が今にも入りそうだと喧伝したが、実のところ日本は中国から嫌われたくな
いので入りたくない。
https://www.voanews.com/east-asia-pacific/new-zealand-criticized-five-eyes-alliance-stance-china
New Zealand Criticized for 'Five Eyes' Alliance Stance on China
https://thediplomat.com/2021/04/integrating-japan-into-an-expanded-five-eyes-alliance/
Integrating Japan Into an Expanded ‘Five Eyes’ Alliance
カールソンは米共和党の人だ。共和党はトランプより前、米英同盟や米国の諜報
支配(軍産支配)を積極的に推進する「アングロサクソン中道右派」のエリート
政党だった。しかし、米英同盟(軍産)に果たし合いの喧嘩を売ったトランプに
よって共和党は右派ポピュリストの政党に変身した。米国の2大政党は、民主党
がコロナの超愚策を積極推進するエリートと左翼の党、共和党がコロナのインチ
キを暴露するポピュリスト党になり、以前のような談合や演技でない、本気の対
立をするようになっている。米共和党はいまやコロナのインチキを暴露する世界
最大の勢力だ。
https://dossier.substack.com/p/ron-desantis-is-defending-freedom
Ron DeSantis Is Defending Freedom By 'Getting In The Way' Of COVID Authoritarians
http://tanakanews.com/210625GOP.htm
軍産や米覇権を壊す共和党
http://tanakanews.com/210513GOP.htm
米国政治ダイナミズムの蘇生
共和党のおかげで今後コロナのインチキが暴露され、アングロサクソンやEU諸国
で、コロナのインチキをやめさせようとする市民運動が広がっていく。米民主党
のエリートと左翼はしだいに鋭く対立するようになり、民主党は内部崩壊して政
権担当能力が低下していく。アングロサクソンやEUがコロナの超愚策をめぐって
内部対立して弱体化していくのをしり目に、中国が隠然と台頭していく。これが、
国際政治や覇権の側面からみたコロナ危機の本質である。
https://summit.news/2021/08/05/dr-drew-vaccine-passports-are-new-form-of-segregation-for-black-communities/
Vaccine Passports Are New Form Of "Segregation" For Black Communities
http://tanakanews.com/210419geopoli.php
地政学の逆転と日本
話を少しコロナに戻す。新型コロナは真に医学的に人類が心底恐れるべき重篤で
大変な伝染病なのか、それとも実際の病気の重篤さはさほどでないのにWHOや各
国政府や医学界やマスコミなど権威筋が何らかの政治的な理由で大変さを誇張し
ている巨大な政治謀略なのか。コロナ危機の本質は、医学的な現象なのか、政治
的な現象なのか。覇権がどうのこうのという前に、この点が大事だ。ほとんどの
人は、コロナが政治謀略なわけがない、医学的な現象に決まっていると思ってい
る。そう考える人は、私の上記の分析に対して違和感しか感じない。マスコミが
全面的に正しいと思っている人に何を言っても無駄だ。コロナに関して一般的に
言われていることは怪しい、何かおかしい、と疑問を持つ人しか、その先の分析
に進めない。この点は、テロ戦争や地球温暖化、金融システム分析など、近年起
きている世界的な事象の多くに共通している。マスコミなど覇権側の言説の歪曲
がひどくなっているからだ。
https://www.sovereignman.com/trends/delta-variant-throws-the-world-back-into-orwellian-autocracy-33184/
Delta Variant Throws The World Back Into Orwellian Autocracy
http://tanakanews.com/210610corona.htm
コロナ独裁談合を離脱する米国
私は国際的な各種の動きを政治的(覇権的)な現象として分析することをやって
きた。多くの国際的な動きは、度合いの多い少ないがあるものの、政治的な側面
を持っている。コロナ危機は、医学的な側面と、政治的な側面がある。テロ戦争
は、犯罪的な側面と、政治的な側面があった。地球温暖化問題は、気候学的な側
面と政治的な側面がある。これらの問題は、政治的な側面から見た場合に、もう
一つの側面から見た場合に曖昧にされている・ごまかされていると感じる部分が、
政治策略でそうなっているのでないかという疑念を引き起こす。「専門家」と称
する権威筋の傀儡の人々の発言しか真に受けてはならない、と人々は釘を刺され
ている。しかし専門家の話をいくら聞いても曖昧・ごまかしの部分がいつまでも
解明・説明されず、そのうちに誰も問わなくなって、そのまま「対策」と称する、
よく考えるとおかしな政策が強く推進され続ける。
http://tanakanews.com/210630climate.htm
コロナの次は温暖化ディストピア
https://www.zerohedge.com/covid-19/vaccinations-no-silver-bullet-aussie-senator-admits-restrictions-would-remain-long-time
Vaccinations 'No Silver Bullet' - Aussie Senator Admits Restrictions Would Remain For Long Time
その過程で、私は「これは政治的(覇権的)な現象なんだ」と気づく。コロナも
テロ戦争も地球温暖化も、欧米側を自滅させ、結果的に中国など非米側を優勢に
する。政治的な現象は、把握が難しい。見える人にしか見えない感じだ。重要な
観点はマスコミに載らない。テロ戦争の初期には、まだマスコミも健全だったの
でFTやWSJなどに時々鋭い記事が出た。しかし、すでにFTもWSJも死に体だ。
ゼロヘッジなどオルトメディアを見ながら、独自に分析していくしかない。独自
分析は「存在しないものを勝手に錯覚して、謀略だ、政治面だと妄想している」
と言われがちだ。政治謀略を運営している覇権側は、謀略を指摘してくる人にその
ようなレッテルを貼りたがり、多くの人はそちらを信じる。しかし実際、振り返っ
てみると、テロ戦争は誇張と歪曲であり、米英の覇権低下と、アフガニスタンや
イランやイラクが一帯一路に組み込まれていくことに象徴される中国の台頭を生
んでいる。コロナ危機にともなう超愚策や国際移動の禁止は、多極化を加速して
いる。
https://alt-market.us/we-will-not-comply-a-campaign-against-medical-tyranny/
We Will Not Comply - A Campaign Against Medical Tyranny
http://tanakanews.com/200528depression.php
コロナ大恐慌を長引かせる意味
もし新型コロナが全く医学的な事象で、政治的な側面がとても少ないとしたら、
半年ぐらいで収束していたはずだ。SARSは政治的でなかったし、半年で消えてい
った。コロナ危機が来年にかけて続くことは確定的だが、一つのコロナウイルス
の流行が何年も続くのは不可解だ。PCRなど検査によって歪曲誇張が意図的に行
われ、危機が長期化されているという政治的な側面をしだいに強く感じる。コロ
ナの医学的な側面が本当はどうなっているのかわからない。隠されている。おそ
らく本当のところは今後もずっとわからないままだ。
http://tanakanews.com/210729corona.htm
PCR検査をやめ、より巧妙な誇張へ?
この記事はウェブサイトにも載せました。
http://tanakanews.com/210811corona.htm
以上は「田中宇氏」ブログより
コロナ危機の結果は多分こうなるでしょう。日本は追従しないように望みます。以上
« 今回の総裁選は、米国の意向としては「安倍・麻生」潰しのための総裁選ということになり、「二階・菅VS安倍・麻生」の戦いは、「二階・菅」に軍配が上がる。新政権は、安倍・麻生を外した挙党体制となる。 | トップページ | 次のターゲットは赤ちゃん »
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